FXレポート

米消費者信頼感指数に注目

東京市場
 東京市場ではドル円がじり高に推移。日経平均株価が終始前営業日比プラス圏で推移したことを受け、週明けのドル円は109.30円付近でスタートした後は堅調に推移、一時109.58円まで上値を広げました。トランプ大統領が「日本との貿易は信じられないぐらい不均衡」などと発言したものの反応は限定的となり、詳細な日米間の協議内容が明かされなかったことで市場参加者は反応しずらい展開となりました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではトルコリラ円が上昇。「トルコ中銀が金融の安定を支持するため、外貨建て預金の準備率を200bp引き上げ」と伝わると、政策により外貨流動性が市場から吸収されることからトルコリラ買いが優勢となり、トルコリラ円はアジア時間の高値18.04円付近から18.14円まで上昇しました。一方、ポンド円は軟調に推移。先週メイ英首相の辞任を受けた次期首相候補が乱立し、与野党のまとまりが見込めないことから市場ではEU離脱への不透明感の増大からポンド売り優勢となり、ポンド円は日通し高値139.63円付近から138.68円まで下落しました。

NY市場
 NY市場ではドル円は動意薄。米国市場がメモリアルデーで休場だったことから、各通貨取引参加者が少ない中での限られた値幅での値動きとなりました。ドル円は109.47円付近から109.56円まで上昇したものの、その後は膠着状態となりました。またユーロドルは1.1190ドルを挟んでの小動きとなりました。

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 4月
14:45 CHF 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
14:45 CHF 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 6月
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 4月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 4月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 5月
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 4月
18:00 EUR 経済信頼感 5月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 5月
22:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 1-3月期
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 3月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 3月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 3月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 5月

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-今日のトレードポイント-
 本日はEU臨時首脳会議や米消費者信頼感指数に注目が集まります。世界経済の減速懸念が強まる中、米10年債利回りが低下傾向であり、米国経済のリセッション入りを占う上で消費者信頼感指数は確認しておきたいです。
 昨日トランプ大統領が「中国との通商協議で合意は準備できていない」などと発言したように、米中両国の摩擦は弱まる気配がなく、突発的な中国側からの報復措置(レアアースの禁輸や米国債売却など)の発表に警戒したいです。また、英国のEU離脱を巡りメイ首相の後任候補が乱立するなど、先行きが見通せない点も為替相場の懸念材料であり、強硬な離脱姿勢を持つ候補が有力視される場合はポンド売りが加速しそうです。
 

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