ポンド、主役の座を取り戻す
東京市場
東京市場では豪ドル円が軟調。午前中に発表されたRBA議事要旨の内容や正午前に行われたロウRBA総裁の会見内容などで利下げに対して前向きである旨が伝わり、豪ドルは売りが優勢となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円が堅調。米国が中国企業に対する制裁措置に執行猶予を認めたとの報道をマーケットは好感。米中貿易摩擦の懸念減速からドル買いが優勢になり堅調に推移しました。
NY市場
NY市場ではポンド円が乱高下。メイ英首相がEU離脱に関して2回目の国民投票を検討していると報じられるとポンドは急騰。ただ実際のメイ首相による会見が始まると上値が徐々に重たくなり、英国内からも懐疑的な意見が相次いだことからポンド売りが優勢に。急騰前の水準まで下値を伸ばしました。
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期小売売上高指数[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース、季調前) 4月
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース、季調済) 4月
08:50 JPY 機械受注[前月比] 3月
08:50 JPY 機械受注[前年同月比] 3月
16:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 4月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPIコア指数)[前年同月比] 4月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 4月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 4月
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 4月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 3月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 3月
RUB 実質鉱工業生産[前年比] 4月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
本日はFOMC議事録要旨の公表が予定されています。公表されるのは4/30,5/1開催分で、強い利下げの意思を明確に否定したことからアメリカ経済の先行きに明るさが取り戻された回となります。その後もFRBが金融政策を検討する際に重視するとしている経済指標などのデータは力強い結果を表しています。一方で、対中貿易状況をはじめとして月初とは大きく状況が変化していることを踏まえると、議事録要旨の内容を素直に鵜呑みにできないのが実情となりそうです。
先日はイギリスのEU離脱問題が再び相場を動かしました。ここ数週間、ポンドはマーケットの主役の座をドルに譲っていました。しかし、今後はポンドとドルの二大主役となりそうです。