今週は米中閣僚級協議の動向が要注目
東京市場
東京市場では豪ドル円は堅調。豪準備銀行(RBA)は政策金利を1.50%に据え置くことを決定。一部では利下げ予想も目立っていたため、豪ドル買いで反応して一時78.02円まで上昇しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロ円はじり安。欧州委員会が今年の独成長率見通しを+1.1%から+0.5%へ下方修正したことを背景に売りが強まりました。また、ポンドも軟調。英首相報道管が「野党・労働党との協議は合意に至っていない」と発言したことで売りが優勢の展開となりました。
NY市場
NY市場ではドル円は軟調。NY序盤は米中貿易摩擦への懸念からダウ平均が400ドル超下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢に。その後もリスク回避姿勢の円買いの流れは変わらず、ドル円に限らず、他の通貨も総じて円買いが強まりました。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 4月
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 4月
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
11:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
14:45 CHF 失業率 4月
15:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 3月
15:00 DEM 鉱工業生産[前年同月比] 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
21:15 CAD 住宅着工件数 4月
CNY 貿易収支(米ドル) 4月
CNY 貿易収支(人民元) 4月
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-今日のトレードポイント-
本日からワシントンで米中閣僚級協議が開催予定となります。一時は開催自体もキャンセルかと言われましたが開催することは濃厚です。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は、年間輸入総額2000億ドル(約22兆円)規模の中国製品に対する追加関税率を10日に現在の10%から25%に引き上げると表明しています。協議を前に制裁強化を打ち出すことで中国側の譲歩を引き出す狙いであり、協議で歩み寄りがあれば回避される可能性もあります。協議内容次第ではありますが、中国側が大幅に譲歩しない限り、今回の追加関税率引き上げは発動する公算は高いです。いずれにしても今週はこのトピックが市場の最注目ポイントであり、予断を許さない状況です。為替相場も動向に振り回される可能性は高いとみています。