大型連休も海外は材料多数
東京市場
東京市場ではドル円は荒い値動き。大型連休を前に本邦企業によるの実需の円売り円買いが交錯し、ドル円は一時111.45円付近まで下値を拡大するも一転切り返して、111.78円まで上昇しました。ただその後は更に上値を追う展開とはならず、111円60銭~70銭での推移となりました。平成最後の取引となった東京株式市場では大型連休を前に売り注文が強まったことから、日経平均株価は48円85銭安の2万2258円73銭で取引を終えました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円が一転上昇もその後は弱い。米重要指標を前に、ポジションを解消する動きが出たとこからドル円は111.65円から111.80円付近までじり高に推移しました。米第1四半期GDP(速報値)が前期比年率+3.2%と事前予想を大きく上回る結果となったことから、ドル買い優勢となりドル円は一時112.01円付近まで急騰もその後失速、米10年債利回り低下を受けてその後はじり安に推移しました。
NY市場
NY市場ではユーロが一時買われる。ニューヨークタイムに入ると、対ドルでのユーロ買いが優勢となり一時1.1173ドルまで上昇しました。また、ユーロ円もつられる格好で124.71円付近まで上昇しました。ただその後は伸び悩み、ユーロドルは1.1150ドル、ユーロ円は124円半ば付近まで値を戻しました。
【今日の主な経済指標】
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 3月
17:10 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
18:00 EUR 経済信頼感 4月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 4月
21:30 USD 個人所得[前月比] 3月
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 3月
21:30 USD 個人消費支出(PCEデフレーター)[前年同月比] 3月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 3月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前年同月比] 3月
JPY 休場
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-今日のトレードポイント-
先週の東京市場は金曜日が大型連休前の最後の取引日ということで、ドル円は大きく値動きしました。今週は日本市場休場ということで、特に朝方(オープン直後)の流動性低下を受けた急な価格変動に注意したいです。一方、海外ではイベントが多数予定されており、ユーロ圏第1四半期GDP(速報値)や米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計など重要度の高いものが多いです。
本日はカーニーBOE総裁の発言や米3月個人消費支出(PCEデフレーター)に注目が集まります。特に米個人消費支出は好結果となった場合でもマーケットの関心が利上げに結び付きにくく、逆に弱い数字となると利下げが意識されそうです。各国中銀のスタンスがハト派に寄っている現段階では、どちらかというと弱い数字に警戒したいです。また、日米通商協議やブレグジットを巡る動向の不透明感が払拭されていないことにも注意したいです。