いよいよ大型連休
東京市場
東京市場ではドル円は下落。ドル円は朝からじり安の展開となりました。日銀の政策決定会合では金融政策の現状が維持され、極めて低い長短金利の水準を維持する期間を「少なくとも2020年春ごろ」と明確化しましたが、相場での反応は限定的でした。黒田総裁は会見で指針修正について「当分の間がかなり長い期間であることを明記した」「当分の間がやや短く見られる懸念があった」と発言したものの、反応は限定的となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではポンドはじり安。英国のEU離脱に関して新しい内容伝わっていないものの、対ドルでポンドを売る流れが優勢となり、ポンドドルは一時1.2870ドル付近まで下落しました。ポンド円もつられる形で144円ちょうど付近まで軟調に推移しました。英紙ではメイ英首相が来週に「離脱協定の内容を実行に移す法案の審議」を計画していることを報じており、続報に注意です。
NY市場
NY市場ではドル円は軟調。新規失業保険申請件数が弱い数字となったことや、ダウ工業平均が前日比で下落したことが相場の重しとなり、ドル円は一時111.35円まで下落しました。その後株式市場は値を戻したものの、ドル円の戻りは限定的となりました。またユーロ円もつられる形となり、一時124.26円付近まで下値を広げました。全般的に円を買う動きが優勢の展開となりました。
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 貿易収支 3月
08:30 JPY 失業率 3月
08:30 JPY 有効求人倍率 3月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 4月
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 3月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 3月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 3月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前年同月比] 3月
10:30 AUD 四半期卸売物価指数(PPI)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期卸売物価指数(PPI)[前年同期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比] 1-3月期
11:30 SGD 四半期失業率 1-3月期
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 3月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 4月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
19:30 RUB ロシア中銀政策金利
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 1-3月期
21:30 USD 四半期GDP個人消費・速報値[前期比] 1-3月期
21:30 USD 四半期コアPCE・速報値[前期比] 1-3月期
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 4月
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-今日のトレードポイント-
本日は日米首脳会談や米第1四半期GDP(速報値)に注目が集まります。日米首脳会談ではトランプ大統領が自動車関税の導入を示唆するか、また為替条項について話し合いが行われるかが焦点となりそうです。為替条項導入が見送られれば、安心感が広がりドル円の下値は限られそうです。米第1四半期GDP(速報値)は季節要因から成長率が抑えられるのではないかという懸念があります。発表を受けて各通貨荒い値動きの可能性もあるので警戒したいです。
東京市場は大型連休前の最終取引日となります。大型連休中は為替市場の流動性低下が懸念されており、個人投資家のポジションクローズの動きも出そうです。一部報道されている来週トルコ中銀が外貨準備高の問題について発言する可能性があることや、英国のブレグジットを巡る審議の動向も注意したいです。