ポロズBOC総裁発言に注目
東京市場
東京市場ではドル円は一時軟調も持ち直す。日経平均株価が軟調に推移したことを受けてドル円も下値を模索する展開となり、ドル円は一時111.65円付近まで下落しました。ただその後は株価が前日比プラス圏を回復すると、ドル円もつられる形で朝の111.90円水準までまで値を戻しました。
ロンドン市場
ロンドン市場では欧州通貨は対ドルで売られる。特段の材料はなかったものの対ドルで欧州通貨を売る動きが強まり、欧州時間終盤にかけて徐々に下値を広げる展開となり、ユーロドルは一時1.1200ドル割れ水準まで、ポンドドルは1.2944ドル付近まで下落しました。
NY市場
NY市場ではドル円はもみあい。NY市場序盤でドル円は112.03付近まで上昇したものの、その後失速して一時111.80円を割り込みました。米国株式市場は堅調に推移し、ゴールドが対ドルで売られるなど全般的にドル買いの流れとなりましたが、対円でのドル買いの動きは限られました。
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前年同期比] 1-3月期
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 2月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 2月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 2月
15:45 FRF 企業景況感指数 4月
16:00 ZAR 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数 1-3月期
17:00 DEM IFO企業景況感指数 4月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利
JPY 日銀・金融政策決定会合(1日目)
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-今日のトレードポイント-
本日は豪消費者物価指数(CPI)やカナダ中銀政策金利が発表されます。特に注目なのは政策金利発表後に行われる、カナダ中銀のポロズ総裁発言となります。今回、カナダ中銀は政策金利を1.75%に据え置く見込みです。今年中の利上げが行われない見通しとなっており、すでに焦点は2020年の利上げの有無となっています。今月ポロズBOC総裁がカナダ経済の見通しについて楽観的な発言をしており、今回の発言でスタンスに変化がなければカナダドルの先高観に繋がる可能性があります。足元では原油相場が堅調に推移しており、今後注目したい通貨の一つです。
先週発表されたNZ四半期消費者物価指数が弱い数字となったことから、アジア時間に発表の豪消費者物価指数が弱い結果となればオセアニア通貨の上値を抑える要因となりそうです。
昨日の米国株式市場はナスダック・S&P500指数が最高値を更新するなど堅調に推移しました。この株価の堅調さが続くのかどうかも眺めながらトレードに臨みたいです。