原油高で追い風・向かい風
東京市場
東京市場ではドル円は値動き乏しい。イースターマンデーで取引参加者が少ない影響もあり、ドル円は111.89円~111.99円での狭い値幅での推移となりました。ユーロドルも1.1240ドル付近での狭い値幅での取引となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロ買いの流れ。欧州各国が休場で手掛かり材料に乏しい中、ユーロドルは1.1254ドル付近までじり高推移し、ユーロ円もつられる格好で125.96円付近まで上昇しました。
NY市場
NY市場ではカナダドルが堅調。米政府が一部の国や地域に対してイラン産原油の禁輸から適用除外としている措置を延長しないと発表したことから原油相場が大きく上昇、カナダドルもつられる形で堅調に推移し、一時83.92円まで上値を広げました。ただ、その他の資源国通貨では目立った反応はなく、豪ドル円は79円80銭台、南アランド円は7.90円付近での推移となりました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 3月
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 3月
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 3月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 2月
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 2月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 4月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 4月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 3月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 3月
TRL 休場
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
本日は経済指標の発表も少なく、外国為替市場は主要国株価や米長期金利を眺めながらの推移となりそうです。NY時間には3月新築住宅販売件数が発表されます。昨日発表された米3月中古住宅販売件数は予想を上回る落ち込みとなり、足元の住宅市場の回復は見えていないことから、注目が集まりそうです。また、本日は主要国の休暇明けであることから、各市場での値動きも期待できそうです。
米政府は一部の国や地域に対してイラン産原油の禁輸から適用除外としている措置を延長しないと発表しました。事実上、対イラン制裁が強化されることからトルコのチャブシオール外相は「一方的な制裁や、近隣諸国と関係を構築する上での押し付けは受け入れない」と反発しました。これを受けてWTI原油先物相場は約6ヶ月ぶりの高値水準である65ドル台後半まで上昇したほか、原油相場と連動性の高いカナダドル円もじり高に推移しました。原油価格の上昇はカナダドル相場の追い風になることから、今後も先高観が広がりそうです。一方、トルコは原油価格の上昇がネガティブ要因であることや、アメリカとの関係改善が難しいのが現状です。トルコリラ円はじり安推移が続いており、これらの要因が引き続きトルコリラ相場の重しとなりそうです。