日米通商協議の行方は
東京市場
東京市場ではじり安の展開。日経平均株価は寄り付きから大幅続伸したものの、日米通商協議への警戒感や輸出企業のドル売りが観測されたことから上値は限られる展開となり、午後にかけてはじり安に推移しました。一方のユーロ円は狭いレンジ内での取引となりました。126円半ばからスタートしたユーロ円は材料に乏しい中小動きとなり、126.50円～126.72円のレンジ内で推移しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではトルコリラが上値重い。トルコ1月の失業率が14.7%に悪化したことから、トルコリラ円は上値の重い展開が続き19.30円を割り込む水準まで下落しました。ドル円は一時112円台乗せ水準まで上昇しました。4月米NY連銀製造業景気指数は結果が10.1と、事前予想を上回ったことからドル円は112円付近までじり高となりました。
ＮＹ市場
ＮＹ市場ではドル円はもみ合いの展開。日米通商協議の初日ということもあり、警戒感からドル円は111.96円～112.07円でのもみ合いとなりました。一方のランド円はじり安となりました。特段の材料は伝わっていないものの、ニューヨーク市場序盤から下値を模索する展開となり、7.961円付近まで一時下落しました。
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 豪準備銀行（中央銀行）、金融政策会合議事要旨公表
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 2月
16:00 TRL 鉱工業生産[前月比] 2月
17:30 GBP 失業保険申請件数 3月
17:30 GBP 失業率 3月
17:30 GBP 失業率（ＩＬＯ方式） 2月
18:00 EUR 建設支出[前月比] 2月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 2月
18:00 DEM ＺＥＷ景況感調査（期待指数） 4月
18:00 EUR ＺＥＷ景況感調査 4月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 2月
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 2月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 3月
22:15 USD 設備稼働率 3月
23:00 USD ＮＡＨＢ住宅市場指数 4月
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-今日のトレードポイント-
本日は日米通商協議2日目となります。日本と米国の交渉の範囲が食い違っている点については注意したいです。日本側は範囲について物品貿易としているものの、米国は為替条項やサービス貿易にも範囲を広げたい意向があります。現時点では詳細な情報は出てきておらず、ドル円は警戒感から動きづらい展開となりそうです。
経済指標では独・欧4月ZEW景況感調査の結果を特に注目したいです。前回発表時には注目度が低いにもかかわらずユーロが対円・ドルで大きく値動きしました。欧州の景気下振れ懸念が根強い中で、発表されることから注意したいです。また、RBA（豪中銀）議事録公表や英失業率も市場の注目を集めそうです。
