米の関税合戦、次の対戦相手は
東京市場
東京市場ではドル円が堅調。昨日のNY市場から力強い動きを続けるドル円は序盤こそやや勢いを落としたものの日経平均の上昇に伴い再度堅調に推移しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロドルが力強い。東京時間では冴えない動きを続けたドル円ですが欧州勢参入と同時に大幅続伸。欧州鉱工業生産や中国貿易収支の結果から景気減速への懸念が後退し、ユーロ買い・ドル売りとなりました。
NY市場
NY市場ではポンドが軟調。昨日から続くポンド買いは一段落し、147円をレジスタンスラインとして軟調に推移していきました。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 4月
15:30 CHF 生産者輸入価格[前月比] 3月
15:30 INR 卸売物価指数(WPI)[前年同月比] 3月
16:00 TRL 失業率 1月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 4月
RUB 実質鉱工業生産[前年比] 3月
05:00 USD 対米証券投資 2月
05:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 2月
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
先日のFXレポートでも述べたようにマーケットの注目は既にブレグジットから離れています。今週は米中貿易協定の進捗に加えて、米欧の関税合戦がマーケットの注目を集めることになりそうです。エアバスとボーイングを巡る米欧の関税合戦は米側が110億ドル(約1.2兆円)の対欧関税、欧州側は200億ユーロ(約2.5兆円)の対米関税をそれぞれ検討するに至っています。トランプ米大統領はブレグジットに関し「EUは厳しい」などと英側に同情するような発言をしており、EU側との対立姿勢を隠そうとしません。トランプ大統領はSNS等を多用し、その内容で相場を大きく動かします。欧側が報復関税を検討したことに対し、過激な発言があればドルやユーロの売りが優勢となることは想像に難くありません。