ポンドの次に主役の座を射止める通貨は
東京市場
東京市場ではユーロドルが足踏み。材料不足感否めず、各通貨の動きが鈍る中でユーロドルも例に漏れず足踏みを続けました。ロンドン市場に向けて若干の動意を見せ得る場面もありましたが、値動きは限定的でした。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロドルが不安定な値動き。序盤は東京市場から続く冴えない動きが続きましたが、米新規失業保険申請件数が50年ぶりの水準まで回復したと報じられると、ドルの買いが優勢に。一時、1.1255ドルまで下落しました。
NY市場
NY市場ではドル円が力強い。欧州時間から続く買いの流れは勢いを弱めず、111.69円まで上昇しました。FRB関係者の発言が相次いで報じられましたが、それもまた買いを息を勢いづかせる大きな要因となりました。
【今日の主な経済指標】
09:00 SGD 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 1-3月期
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 3月
18:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 2月
18:00 EUR 鉱工業生産[前年同月比] 2月
21:00 INR 鉱工業生産[前年同月比] 2月
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 3月
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 3月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 4月
CNY 貿易収支(米ドル) 3月
CNY 貿易収支(人民元) 3月
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-今日のトレードポイント-
昨日で英のEU離脱問題は小休止となりました。一度決定した概要を整理すると、離脱期限は10月31日、英議会が欧州議会選挙に参加しない場合は6月1日にEU離脱、但し5月22日までに離脱をすれば欧州議会選挙に参加する必要はない、となります。ただ10月31日から再度延期が認められる可能性は極めて低く、最後のチャンスとなります。マーケットの反応は事前の予想通りということで限定的でしたが、ここしばらく意識されていた「合意なき離脱」が回避されたという事もあり、底堅く推移しそうです。今後は、解散総選挙か再度の国民投票かの二択しかないというのがマーケット含め世論の予想です。
長らく主役の座を堅持していたポンドですが、当面の間は主役の座を辞すことになりそうです。代わって主役の座を射止めるのは、怪しい雲行きを見せる日米貿易交渉と関係のあるドルや円となりそうです。
本日のマーケットの目もポンド以外にも目を向けられそうです。