FXレポート

英のEU離脱問題、ポジティブな話題には要注意

東京市場
 東京市場ではドル円が急騰。序盤はやや弱含みする様相を見せていましたが、日経平均が210円超高まで上昇した点に加えて米中貿易問題の進展が報道で伝わると相場は一転して買い戻しが優勢に。一時は111.21円まで下落していたドル円は111.52円まで上昇し、その後も堅調に推移しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではユーロドルが堅調。東京市場では冴えない値動きを続けましたが、ロンドン市場からは一転。大幅続伸しました。欧サービス部門PMIなどが予想よりも強い数字が出たことからユーロ買いドル売りが優勢に。一時は1.1254ドルまで上昇する展開も見せました。

NY市場
 NY市場ではポンド円が方向感模索。英のEU離脱問題を巡り、「合意なき離脱」を回避できるかどうかに市場の注目が集まっています。終始ヘッドラインに振り回され、方向感を見出すことができませんでした。


【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 2月
15:00 DEM 製造業新規受注[前年同月比] 2月
15:15 INR インド中銀政策金利(レポレート)
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 3月
20:30 EUR 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 失業保険継続受給者数 前週分
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 3月

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-今日のトレードポイント-
 本日は昨日までと比べ材料不足感は否めません。米雇用統計を明日に控えており、相場には様子見ムードが広がりそうです。一方で、ECB理事会議事要旨の公表や新規失業保険申請件数などのイベントはあり、イベント前後には注意を払う必要がありそうです。ドル円では本日中に長期足のチャネル下限にタッチしたのち、再度上を向くことができるのか要注目です。
 また、マーケットの注目を一心に集める英のEU離脱問題では、「合意なき離脱」の阻止ができるかどうかに焦点が集まっています。メイ首相のなりふり構わぬ行動も空しく、現時点では英議会・EU・BOEいずれからもポジティブな反応は得られていません。一方で、マーケットの反応は極めて限定的でポンドやユーロといった欧州通貨では値が動く場面も見られましたが調整的な値幅に留まりました。これらのことからマーケットはこの状況にいわば"慣れて"しまっているともいえます。ネガティブな話題に"慣れている"状態では逆にポジティブな話題に対してセンシティブに反応する可能性が高くヘッドラインには引き続き注意が必要です。

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