FXレポート

各通貨材料多し

東京市場
 東京市場ではNZドル円が急落。RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は政策金利を予想通りの現行1.75%で据え置くことを発表したものの、声明文で「次の金利動向は引き下げの可能性がより高い」と次回利下げを示唆する表明をしたことからNZドルは急落、76円40銭付近から瞬間的に75円30銭付近まで下落しました。その後も上値が重く、75.10円~75.25円での小動きとなりました。一方、トルコリラは堅調に推移しました。東京時間午前中のトルコリラ円は下値を探る場面があったのものの底堅い動きとなり、午後になると徐々に上値を広げて20.71円まで一時上昇しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではトルコリラは軟調。トルコ当局の通貨防衛策が意識されなかったことやトルコ株式市場が軟調だったことから、ロンドン市場に入るとトルコリラはじり安の展開となり、一時19.82円まで下落しました。ドル円は欧州市場序盤では軟調に推移したものの、米10年債金利が上昇する場面では切り返す展開となりました。また米1月貿易収支が事前予想よりも赤字幅が縮小したことからドル円が110.53円まで強含む場面もありました。

NY市場
 NY市場ではポンドが堅調。英議会で「示唆的投票」が実施されることが賛成多数決で可決され、一部メディアが「メイ首相はEU離脱が実現すれば退陣すると明言した」と報じたことから、投票前のポジション解消のポンド買いが優勢となり、ポンド円は145円半ばから146円50銭付近まで上値を広げました。また、ポンドドルも1.3268ドルまで上昇しました。

 

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
09:00 NZD NBNZ企業信頼感 3月
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 2月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 2月
19:00 EUR 経済信頼感 3月
19:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 3月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 10-12月期
21:30 USD 四半期GDP個人消費・確定値[前期比] 10-12月期
21:30 USD 四半期コアPCE・確定値[前期比] 10-12月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 失業保険継続受給者数 前週分
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 3月
22:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前年同月比] 3月
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 2月
23:00 USD 住宅販売保留指数[前年同月比] 2月
      ZAR 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
04:00 MXP メキシコ中銀、政策金利

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-今日のトレードポイント-
 本日は独消費者物価指数や米第4四半期GDP(確報値)、SARB(南アフリカ準備銀行)政策金利発表、メキシコ中銀政策金利発表に注目です。米国ではFRB副議長の発言なども予定されており、材料をこなしながらの相場展開となりそうです。このところ欧州の景気先行き懸念が強まっていることから、ロンドン市場で発表される独消費者物価指数の結果は警戒したいです。また、各国要人の発言や政策スタンスのハト派色が強まってきており、各通貨ネガティブな材料に反応しやすい相場環境と言えそうです。

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