市場の注目は長短金利逆転
東京市場
東京市場ではドル円が底堅い。週明けのドル円は110円付近からスタートしたものの、前日比マイナスで寄り付いた日経平均株価が下値を広げるとドル円も109円70銭台前半まで軟調に推移しました。ただその後は底堅く推移、東京市場終盤に向けては徐々に下値を切り上げる展開となりました。一方、トルコリラ円は堅調に推移しました。先週末に大きく下落した反動からトルコリラの買戻しが優勢となり、週明け19円台からスタートしたトルコリラ円は東京時間中に一時19.70円まで上昇しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロが堅調。欧州勢参入後、ユーロドルは下値の堅さが意識されるとユーロ買いが進行、3月ドイツIFO企業景況感指数が予想よりも強かったことから流れに拍車がかかり1.1324ドル付近まで上昇しました。またユーロ円もつられる形で一時124.80円付近まで上昇しました。一方、ドル円は上値を広げるも伸び悩みました。欧州時間序盤でドル円は110.23円まで上昇したものの、さらに上値を伸ばす展開とはならず、その後110円ちょうど付近まで失速しました。
NY市場
NY市場ではトルコリラ円は高止まり。NY市場序盤からトルコリラ円は上値を伸ばす展開となり、19.76円付近まで上昇しました。その後も高値圏での推移が続き、日通し高値付近でクローズしました。一方、ポンド円はメイ英首相が「3度目の本採決への支持を得られていない」と発言したことから軟調に推移し、一時日通し安値を更新して144.64円まで下落しました。ただ、引けにかけては値を戻す展開となり、145円台を回復してクローズしました。
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 1月
14:00 SGD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 2月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 3月
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-今日のトレードポイント-
本日は米国の連銀総裁発言が複数予定されています。連銀総裁が発言の中で金融政策について言及する可能性もあり注意したいです。市場の注目が米国債の長短金利に集まっており、景気後退の予兆とされる長短金利逆転(逆イールド)が景気後退の予兆として意識される場面ではリスク回避の円買いが強まりそうです。英国のEU離脱に関して、昨日メイ英首相が「自身の離脱案が支持されれば、辞任する」と発言した内容が報じられたものの、3回目の議会採決への支持が集まらない状況となっており、火曜日の採決が行われるかは不透明です。メイ英首相は「政府は依然として合意なき離脱の準備も継続している」とも発言しており、引き続きのメイ英首相や英閣僚、EU関係者の発言に警戒したいです。