豪雇用統計に注目
東京市場
東京市場ではドル円は上昇。仲値に向けた実需のドル買いからドル円は111.69円まで上昇しました。日経平均は前日比マイナス圏から上昇したこともドル円の上昇を後押ししました。一方、ユーロドルはFOMCを控えて取引が手控えられたこともあり、1.1350ドル付近での小動きとなりました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではポンドが軟調。メイ英首相が6月30日までの離脱延期をEUに要請したことが明らかになり、短期間の英議会での離脱案合意を取り付けることは難しいとの見方が広がったことからポンドは徐々に下値を広げ、ポンド円は146.56円付近まで、ポンドドルは1.3146ドル付近まで下落しました。
NY市場
NY市場ではドル全面安。米連邦準備理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利据え置きを発表しました。金利見通しについては年内2回の利上げ予想をゼロにしたことから、市場では予想よりもハト派色が強い内容と受け止められ、ドル売り優勢となりました。ドル円は111.46円付近から110.53円まで下落し、その後も上値の重い展開となりました。
【今日の主な経済指標】
06:00 BRL ブラジル中央銀行政策金利
06:45 NZD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 10-12月期
06:45 NZD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 10-12月期
09:30 AUD 新規雇用者数 2月
09:30 AUD 失業率 2月
17:30 CHF スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
17:30 HKD 消費者物価指数(CPI)[前年比] 2月
18:00 NOK ノルゲバンク(ノルウェー中銀)、政策金利
18:30 GBP 小売売上高(除自動車)[前月比] 2月
18:30 GBP 小売売上高(除自動車)[前年同月比] 2月
18:30 GBP 小売売上高[前月比] 2月
18:30 GBP 小売売上高[前年同月比] 2月
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 1月
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 3月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 失業保険継続受給者数 前週分
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 2月
JPY 休場
ZAR 休場
INR 休場
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 3月
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
本日は各国重要指標が多く発表されます。特に注目なのが豪新規雇用者数と失業率です。豪失業率は5%まで緩やかに低下してきており、更に低下すれば今後のインフレ率の上昇にもつながりそうです。年内にもRBA(豪中銀)が利下げに動くのではないかとの観測が一部で出ていますが、中銀は経済データ次第としており、今回の豪雇用統計は今後の金利政策を予想するうえで非常に注目度が高いと言えます。
また、英国のEU離脱期限の延長について混乱が広がる場面ではポンドが売られやすく、メイ英首相やEU側の動向にも注意したいです。