ハト派寄りスタンス継続か
東京市場
東京市場ではドル円はやや軟調な展開。東京市場序盤のドル円はじり安に推移し、一時111.15円まで下落しました。ただその後は日経平均株価が下げ幅を縮めたことから買い戻しが入り、111円20銭台での小動きとなりました。一方、ユーロドルは英国のEU離脱期限延長の期待が高まったことを背景に1.1350ドルまで終始じり高に推移しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではドル円は買い戻される。ドル円は米10年債利回りが上昇したことや、欧州株が堅調なことから買い戻しが優勢となり、111.47円まで上値を広げました。またユーロドルは東京市場の流れを引き継ぐ形で堅調に推移し、1.1361ドル付近まで上昇しました。EU高官が「EU首脳はブレグジットの延期に前向き」と発言したものの、反応は限られました。
NY市場
NY市場では一時的にリスク回避ムード強まる。米中貿易協議に関して、「米当局者が米中貿易交渉が後退しているとの認識を示した」と一部報じられるとリスク回避の強まりからダウ平均株価は上値を縮める形となり、ドル円は111.37円付近から111.24円まで急ピッチで下落しました。ただその後はトランプ大統領が「中国との通商交渉はとても順調」と発言したことからドル円は下げ渋る展開となりました。
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 四半期経常収支 10-12月期
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
16:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 2月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
18:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
18:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
18:30 GBP 消費者物価指数(CPIコア指数)[前年同月比] 2月
18:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 2月
18:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 2月
18:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 2月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 1月
22:00 RUB 失業率 2月
GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)1日目
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03:30 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
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-今日のトレードポイント-
本日はFOMCとパウエル議長の会見が予定されています。東京市場はFOMCを控えて動きづらい展開となりそうです。今回FOMCの注目点はFRBの利上げ打ち止めの示唆やバランスシートを巡る方針となりそうです。市場ではすでにFOMCでのハト派寄りスタンスを見込む動きからドル安の流れとなっています。一段のハト派的な内容を期待しているという見方もあることから、逆に予想よりもハト派寄りの内容とならなかった場合にはドルが買い戻される展開となりそうです。
また、引き続き英国のEU離脱や米中貿易協議の進展に関するヘッドラインや要人発言には注意したいです。