FXレポート

RBA議事録に注目

東京市場
 東京市場ではドル円が小動き。日経平均株価が底堅く推移したほか、上海総合指数が堅調だったことから午前中のドル円は111.62円までじり高に推移しました。ただその後はさらに上値を広げる展開とはならず、111円50銭台で小動きとなりました。一方、豪ドル円は堅調に推移しました。週初78.95円付近からスタートした豪ドル円は東京時間序盤から上値を広げ、一時79.39円まで上昇しました。その後はじり高に推移し、一時79円40銭台乗せ水準まで上昇しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではユーロが上昇。欧州勢参入後、ユーロはアジア時間の流れを引き継ぐ形で買いが先攻し、ユーロ円は126.69円まで、ユーロドルは1.1358ドルまで上昇しました。一方、ポンドは3度目の離脱協定案採決への警戒感から上値が重い展開となりじり安に推移し、ポンド円は147.41円まで下値を広げました。またドイツ内相が「英国のブレグジット延長の要請に反対する国があり、説得することは困難、承認は難航する見込み。」と発言したことも材料視されました。

NY市場
 NY市場ではポンドは一時軟調も持ち直す。ポンド円はNY市場序盤から徐々に下値を広げ、一時147.02円まで下落しました。その後、英下院のバーコウ議長がメイ首相の離脱案が同じ内容ならば採決できないと発言し、予定していた2回目と同じ内容の本採決を拒んだもののポンドの下値は限られ、クローズに向けてはじり高に推移しました。一方、南アフリカランド円は国営電力会社エスコムが発表した計画停電が市場心理を圧迫しており、上値が重い展開となりました。

【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 四半期住宅価格指数[前期比] 10-12月期
09:30 AUD 四半期住宅価格指数[前年同期比] 10-12月期
09:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
18:30 GBP 失業保険申請件数 2月
18:30 GBP 失業率 2月
18:30 GBP 失業率(ILO方式) 1月
19:00 EUR 建設支出[前月比] 1月
19:00 EUR 建設支出[前年同月比] 1月
19:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 3月
19:00 EUR ZEW景況感調査 3月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 1月
         USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目

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-今日のトレードポイント-
 本日はRBA議事録公表や英失業率に注目です。このところ利下げ観測が高まっている豪州ですが、議事録公表で早期の利上げ観測が強まる場合は豪ドルが軟調に推移しそうです。英失業率に関しては直近のデータが2.8%で横ばいとなっており、結果が前回値より悪化する場面ではポンドが売られそうです。
 今週はFOMCを控え、米ドルは動きづらい展開が予想されます。一方、イギリス議会で予定されている英EU離脱を巡る3回目の本採決を前に、欧州時間の関連ヘッドラインや突発の要人発言には十分注意したいです。

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