マーケットは徐々にリスクオフへ
東京市場
東京市場ではドル円が軟調。日経平均の寄り付きが大幅下落となったことを受けてリスク回避の売りが相次ぎました。仲値にかけても目立った買いは入らず、終始下値を模索する展開となりました。
一時は111円を割り込み110円台も推移しました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロ円が堅調。雇用統計を前に様子見ムードが広がり値動きは限定的でした。しかし、東京市場で売られた円のショートカバーが入ったことからじわり高となりました。
NY市場
NY市場ではポンド円が荒い値動き。英政府とEUの間で行われたブレグジットの協議に関する報道で相場が大きく振り回される結果となりました。一時は144.75円から145.49円へ急騰したものの直後急落し、144.51円まで下落。180pips近い往復をした後はじわり安で軟調に推移しました。
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 2月
16:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 1月
16:00 DEM 鉱工業生産[前年同月比] 1月
16:00 DEM 貿易収支 1月
16:00 DEM 経常収支 1月
16:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前月比] 2月
16:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 2月
16:00 TRL 四半期国内総生産(GDP)[前年比] 10-12月期
16:00 TRL 経常収支 1月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 1月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 1月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 12月
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-今日のトレードポイント-
先週末の雇用統計に注目。先週末の雇用統計(非農業部門雇用者数)では市場コンセンサスが+18.0万人だったのに対し結果は+2.0万人と予想を大幅に下回りました。ドル円は111.09円から110.74円と値動きは限られており、マーケットが米景気の後退をある程度織り込んでいることを表しました。発表後に行われたトランプ大統領の記者会見では「(雇用統計と同時に発表された)失業率や平均時給は強く株価も上昇しており米経済は巧くいっている」との見方を示しました。しかし、世界経済だけではなく米経済の行く末にも暗雲が立ち込めており、米一強時代に幕が閉じようとしているのは誰の目から見ても明らかでしょう。
今週は明日に控える英議会での2回目の本採決、14日から行われる日銀金融政策決定会合の2つが目玉のイベントとなりそうです。特に英議会での2回目の本採決は長きに渡ったブレグジットの結末を方向付けると思われ、マーケットのみならず世界中がその行く末を見守っているだけに影響は大きそうです。