FXレポート

ドル円は下値が堅い展開か

東京市場
 東京市場ではドル円は弱含み。ドル円は日経平均が前日比マイナス圏で推移したことや米朝首脳会談が物別れになるのではないかとの思惑が浮上したことからリスク回避の売りに押される格好となり、一時110.70円まで下落しました。一方豪ドルは荒い値動きとなりました。豪第4四半期民間設備投資が予想を上回る結果となったことから、豪ドル円は79.21円から79.47円まで急伸したものの、その後発表された中国製造業PMIが49.2と弱い結果となったことから一転下落し79.03円まで下値を広げました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではユーロとスイスフランが堅調。欧州勢参入後に対ユーロでドルを売る動きが強まり、ユーロドルは1.1367ドルの日通し安値水準から1.1419ドルまで上値を伸ばしました。またスイスフランは対ドル・円で上昇しました。東京市場からの流れを引き継ぐ形でスイスフラン高が進行し、ドルスイスフランは0.9926スイスフランまで下落、スイスフラン円は111.60円まで上昇しました。

NY市場
 NY市場ではドル円が年初来高値を更新。米国第4四半期GDP(速報値)やシカゴ購買部協会景気指数が予想を大きく上回る結果となったことからドル買いが先行し、ドル円は111.49円まで上昇して年初来高値を更新しました。その後は高値圏で小動きとなりました。またユーロドルは1.1403ドルから一時1.1359ドルまで下値を広げました。

【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 有効求人倍率 1月
08:30 JPY 失業率 1月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 2月
08:50 JPY 四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額[前年同期比] 10-12月期
10:15 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
10:45 CNY Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI) 2月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 2月
16:00 TRL 製造業購買担当者景気指数(PMI) 2月
16:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 1月
16:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 1月
16:30 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 1月
16:45 FRF 財政収支 1月
17:30 CHF SVME購買部協会景気指数 2月
17:50 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
17:55 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 2月
17:55 DEM 失業率 2月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
18:00 NOK 失業率 2月
18:30 GBP 消費者信用残高 1月
18:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 1月
18:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 1月
18:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 2月
19:00 EUR 失業率 1月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 2月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)[前年同月比] 2月
22:30 CAD 四半期国内総生産(GDP)[前期比年率] 10-12月期
22:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 12月
22:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前年同月比] 12月
22:30 USD 個人所得[前月比] 1月
22:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 12月
22:30 USD 個人消費支出(PCEデフレーター)[前年同月比] 12月
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 12月
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前年同月比] 12月
23:45 USD 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 2月
      KRW 休場
00:00 USD ISM製造業景況指数 2月
00:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 2月
03:00 BRL 貿易収支 2月

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-今日のトレードポイント-
 本日は各国経済指標が多く発表されます。東京市場序盤のパウエルFRB議長の発言からスタートし、一日を通して材料の尽きない相場となります。ロンドン市場ではユーロ圏消費者物価指数を特に注目したいです。最近のユーロ圏の景況感悪化を裏付ける結果となるかが焦点となりそうで、ユーロ相場は結果を受けて素直に反応しそうです。NY市場では米12月個人消費支出とISM製造業景況指数に注目です。個人消費支出については前回11月の結果が予想を上回ったほか、前回のISM製造業景況指数も予想を上回りドル買いに繋がったことから、今回の結果に対する市場参加者の期待は大きそうです。
 米国では本日法定債務上限の適用停止期限を迎えます。特別措置により数か月間のデフォルトは阻止することは可能ですが、米議会での与野党の対立が強まっていることから問題の長期化が予想されます。米朝首脳会談が物別れに終わったものの、引き続きトランプ大統領から目が離せない展開が続きます。

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