FXレポート

英国の一挙手一投足に全世界が注目

東京市場
 東京市場ではNZ円が急伸。10時に発表された政策金利は市場コンセンサス通りの据え置きでした。その後の声明で緩和的な政策を継続していくとのスタンスを示したことに加え、オアRBNZ総裁が「利下げは排除しないが、長期的な金利の据え置きを想定している」と発言したことを市場が好感。NZドル買い圧力が強まり対円では一時75.92円まで急伸しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場ではポンド円が急伸。英議会でのメイ首相へのEu離脱案に関する代表質問を前にして思惑的なポンド買いが相次ぎ143.32円まで急伸し1週間ぶりの143円台を回復しました。しかし、特に材料が出たわけでもなく失速。142円台後半で軟調に推移しました。

NY市場
 NY市場ではドル円が堅調。昨日に続いて好調な米株市場のオープンと同時にドル円は急伸。その後も堅調に上値を切り上げていき、およそ31営業日ぶりの111円台を付けました。

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 10-12月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[年率換算] 10-12月期
09:01 GBP 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数 1月
15:30 INR 卸売物価指数(WPI)[前年同月比] 1月
16:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 10-12月期
16:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比] 10-12月期
16:00 DEM 国内総生産(GDP、速報値、季調前)[前年同期比] 10-12月期
16:00 TRL 経常収支 12月
16:00 TRL 鉱工業生産[前月比] 12月
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 1月
16:30 CHF 生産者輸入価格[前月比] 1月
17:30 SEK 失業率 1月
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前期比] 10-12月期
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 10-12月期
22:30 CAD 製造業出荷[前月比] 12月
22:30 CAD 新築住宅価格指数[前月比] 12月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 失業保険継続受給者数 前週分
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 1月
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 1月
22:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 1月
22:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前年同月比] 1月
22:30 USD 小売売上高[前月比] 12月
22:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 12月
         CNY 貿易収支(米ドル) 1月
       CNY 貿易収支(人民元) 1月
00:00 USD 企業在庫[前月比] 11月

 


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-今日のトレードポイント-
 本日はEU離脱に関するヘッドラインに注目したいです。英議会では14日(英国時間)に離脱協定案の審議・採決が行われます。採決の対象となる内容は"1月末に可決された修正案の再確認"と"EUとの交渉継続を認める"という内容に留まる模様です。
 メイ首相は、もし承認が得られればEUと交渉を継続し、合意に達し次第、再度議会採決を行うとしており、議会承認が得られない場合には2月末に動議の採決を行うと述べました。昨今の報道のとおり、EU側との交渉は極めて難航しており、ここのところマーケットは嫌気しています。加えて、国内からも「EUとの交渉のためにさらに2週間の時間を求めるというのは、企業活動における不確実性と政治のまひ状態を一層悪化させるのと同義である」との声も挙がっており、混乱は深まるばかりです。こういった問題を背景としてポンドの不確実性は日に日に増しており、解決の道筋が見えない限りはポンド売り圧力が高まる一方となるでしょう。

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