EU離脱草案は議会承認へ
東京市場
東京市場では一部報道で「米国は輸入自動車への関税を当面保留する見込み」と伝わると、日経平均の上昇とともにドル円は113.98円まで強含んだものの、買いが一巡すると手掛かり不足から113円台後半を静かに推移しました。
ロンドン市場
欧州市場ではドル円は目立った取引材料がなく狭いレンジでの取引になりましたが、ポンド円はＥＵ離脱草案を巡って147円台で上下に激しい展開になりました。
ＮＹ市場
ＮＹ市場ではEU離脱草案を協議する特別閣議が開かれ閣議が予定よりも長引いたほか、メイ首相の声明発表が遅れたことで先行き不安からポンド円は一時146.32円まで大幅に下落しました。ただ、その後閣議で草案が了承されたことから一転して148.38円まで上昇し147.54円で取引を終えました。一方で、ドル円は米長期金利の低下を背景に売りが優勢になり一時113.29円まで下落しました。
【今日の主な経済指標】
08:00 USD パウエル米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長、発言
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況（対外中長期債） 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況（対内株式） 前週分
09:30 AUD 新規雇用者数 10月
09:30 AUD 失業率 10月
16:00 TRL 失業率 8月
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 10月
19:00 EUR 貿易収支 9月
22:30 USD 小売売上高[前月比] 10月
22:30 USD 小売売上高（除自動車）[前月比] 10月
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 11月
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 11月
22:30 USD 輸入物価指数[前月比] 10月
22:30 USD 輸出物価指数[前月比] 10月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
24:00 USD 企業在庫[前月比] 9月
04:00 MXP メキシコ中銀、政策金利
売買比率についてはこちら
-今日のトレードポイント-
ブリクジットを巡ってポンド円は上下に大幅に乱高下しました。閣議での草案は通過したものの、議会承認が得られるかまだ不透明であることから楽観視するのは禁物です。特に今回の草案では北アイルランドの国境問題が解決していないため、北アイルランドの民主統一党が議会で反対することが見込まれるほか、EU離脱強硬派も反対票に投じるため議会での可決は厳しい情勢です。一方で、本日は日本時間28時にメキシコ中銀の金利発表が控えています。利上げが実施され、軟調なペソ相場の転換になるか注目です。
