FOMC後は
東京市場
東京市場のドル円はFOMC政策金利発表を控えて動意に欠く展開になり112.90円前後を小動きしました。
ロンドン市場
欧州勢参入後は売りで反応し一時112.75円まで下落しましたが、売りが一巡すると買い戻しが優勢になり113円台まで持ち直しました。
NY市場
NY市場ではFOMCで0.25%利上げが決定。発表後、ドル円は一時113.133円まで上昇したものの、米長期金利の低下に伴って売りが強まり112.63円まで反落し前日比では0.198円安い、112.745円で取引を終えました。
【今日の主な経済指標】
06:00 NZD ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 10月
15:35 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
17:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 8月
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
18:00 EUR 経済信頼感 9月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 9月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 8月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 8月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 9月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 4-6月期
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 8月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 8月
22:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 8月
23:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
05:30 USD パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
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-今日のトレードポイント-
今回のFOMCの声明で「政策スタンスは引き続き緩和的」との文言が削除されたほか、2018年の想定利上げ回数は4回、19年は3回、20年は1回になりました。パウエルFRB議長は会見で「金利は依然として低い」「金融政策は依然として緩和的」と述べ、従前の見解通りでした。大きなサプライズはなかったものの、ドル円は材料出尽くしから利益確定の売りにさらされました。また、注目された日米貿易協議も自由貿易を目的とした「日米物品貿易協定(TAG)」の締結に向けた交渉をすることで合意しましたが、為替への影響は限定的でした。本日は米第2四半期GDPのほかに、米英欧の中銀総裁の発言が控えています。四半期GDPは市場予想から大きく悪化しない限りは材料視されにくく、一方で総裁の発言はテーパリングや金融不安が意識されやすいだけに警戒しておきたいです。