FXレポート

強い米雇用統計を受けてドル買い進む

東京市場
 東京市場のドル円は前日のNY市場でトランプ大統領から日米貿易戦争が示唆されたことを受けて、リスク回避的な円買いが先行し一時110.381円まで下落しました。ただ、円買いが一巡すると売り戻しす展開になり110.70円付近まで持ち直しました。

ロンドン市場
 ロンドン市場では米雇用統計を控えて積極的な取引が手控えられたことから狭い値幅での取引になりました。

NY市場
 米雇用統計は失業率が予想を下回ったものの、雇用者数と平均時給が改善したことで111.245円まで上昇しました。ただ、上値の重さを確認するなか、トランプ大統領が対中貿易の関税を強化する見解を示したことで110.74円まで急ピッチに下落しました。その後、引けにかけて持ち直し前日比では0.276円高い、110.993円で取引を終えました。

≪2018年9月7日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り34% 買い66%
ユーロ・円:「ベア」  売り52% 買い48%
英ポンド・円:「ブル」 売り34% 買い66%
豪ドル・円:「ブル」  売り 8% 買い92%
NZドル・円:「ブル」  売り 7% 買い93%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り61% 買い39%

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期製造業売上高[前期比] 4-6月期 0.60% 
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 4-6月期 0.50% 0.70%
08:50 JPY 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[年率換算] 4-6月期 1.90% 2.60%
08:50 JPY 国際収支・経常収支 7月 1兆1756億円 1兆8520億円
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 7月 8205億円 -477億円
10:30 CNY 生産者物価指数(PPI)[前年同月比] 8月 4.60% 4.00%
10:30 CNY 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 8月 2.10% 2.20%
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断DI 8月 46.6 47
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-先行き判断DI 8月 49 48.8
15:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前月比] 8月 0.70% -0.60%
15:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 8月 3.00% 3.20%
16:00 TRL 四半期国内総生産(GDP)[前年比] 4-6月期 7.40% 5.30%
17:30 GBP 貿易収支 7月 -113.83億ポンド -117.50億ポンド
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 7月 0.40% 0.20%
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 7月 0.40% 0.20%
17:30 GBP 月次国内総生産(GDP)[前月比] 7月 0.10% 0.20%
      RUB 実質国内総生産(GDP、改定値)[前年比] 4-6月期 1.80% 1.80%
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 7月 102億ドル 144億ドル

-今日のトレードポイント-
 良好な米雇用統計の結果を受けて、9月25日のFOMCで今年3回目の利上げが確実になりました。そのため、素直にドル買い圧力が高まる展開になりそうです。懸念点はイギリスのブレクジット(EU離脱)と米国の通商問題です。いまだにイギリスは来年にブレクジットが控えていますが、重要な関連法案がとおってなく「合意なき離脱」が懸念されています。現在は国会で話合われていますが、EU側の要望を沿う形での離脱になると国内世論を抑えるのは難しくまだまだ難航するとみています。一方で、通商問題はトランプ大統領は中国への関税を強化する見解を示しており、中国が報復措置を取ってきた場合、再びリスクオフの流れになるため警戒を強めておきたいです。

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