英国のEU離脱交渉の合意に期待が強まる
東京市場
東京市場のドル円は小動き。またポンド系の通貨はハードブレグジットへの懸念が高まるなかで、昨日のNY市場同様、引き続き全般弱い展開となりました。
ロンドン市場
ロンドン市場では、コンテ伊政権が「欧州中央銀行（ECB）に対して債権購入プログラムを要請した」との報道があり、一時1.1652ドル付近まで下落と、ユーロドルは上値の重い展開に。一方、ドル円は堅調な動きとなりました。
ＮＹ市場
NY市場では、GDP改定値が予想を上回ったことで円売り・ドル買いの動きが先行し上昇しました。また、バルニエEU首席交渉官による「EUは前例のない協力関係を英国に提案する用意がある」等の発言により、英国のEU離脱交渉の合意期待が強まったことを背景にポンド系通貨は全面高に。ポンド円は前日から約2円高となりました。
≪2018年8月29日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り41% 買い59%
ユーロ・円：「ベア」 売り63% 買い37%
英ポンド・円：「ブル」 売り38% 買い62%
豪ドル・円：「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円：「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り71% 買い29%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 7月
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 7月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額（既存店）[前年同月比] 7月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況（対外中長期債） 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況（対内株式） 前週分
10:00 NZD ＮＢＮＺ企業信頼感 8月
10:30 AUD 四半期民間設備投資[前期比] 4-6月期
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 7月
15:00 ZAR マネーサプライＭ３[前年同月比] 7月
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 7月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 7月
16:00 CHF ＫＯＦ景気先行指数 8月
17:30 GBP 消費者信用残高 7月
17:30 GBP マネーサプライＭ４[前月比] 7月
17:30 GBP マネーサプライＭ４[前年同月比] 7月
18:00 EUR 経済信頼感 8月
18:00 EUR 消費者信頼感（確定値） 8月
18:30 ZAR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 7月
18:30 ZAR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前年同月比] 7月
21:00 DEM 消費者物価指数（ＣＰＩ、速報値）[前月比] 8月
21:30 CAD 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前期比年率] 4-6月期
21:30 CAD 月次国内総生産（ＧＤＰ）[前月比] 6月
21:30 USD 個人消費支出（ＰＣＥ）[前月比] 7月
21:30 USD 個人所得[前月比] 7月
21:30 USD 個人消費支出（ＰＣＥコア・デフレーター、食品・エネルギー除く）[前月比] 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
TRY 休場
-今日のトレードポイント-
ドル円は、GDPの指標結果を受けて追加利上げ観測が強まったこと、直近のレジスタンスであった111.35円付近を上向けたことから、再度ドル高のシナリオとみています。本日の経済指標自体は数多くありますが、そこまで注視されているものはなく一時的に動くことはあると思いますが、大勢には影響がないと考えています。むしろ注意したいのは要人発言で、昨日のポンド系通貨等が要人発言で一気に上昇したようにトレンドそのものが変わることも充分ありますので、そこは気をつける必要があります。
