FXレポート

ドル安ドル高どっちに進む?

東京市場
 東京市場のドル円はNY市場の流れを引き継ぎ一時109.782円まで下落しました。ただ、仲値を過ぎると円買いが一服し売り戻しが優勢となり110.18円まで戻しました。

ロンドン市場
 欧州勢参入後はドル円は買いで反応し堅調に推移するなか、NYダウ先物や米長期金利の上昇を受けて110.44円まで上値を伸ばしました。

NY市場
 NY市場では目立った取引材料がなかったものの、ポジション調整的な買いから一時110.544円まで上昇。引けにかけて利益確定の売りが持ち込まれ小幅に値を崩したものの前日比では0.338円高い、110.406円で取引を終えました。

≪2018年8月21日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り32% 買い68%
ユーロ・円:「スクエア」売り50% 買い50%
英ポンド・円:「ブル」 売り26% 買い74%
豪ドル・円:「ブル」  売り15% 買い85%
NZドル・円:「ブル」  売り11% 買い89%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り65% 買い35%

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期小売売上高指数[前期比] 4-6月期
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 6月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 7月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 6月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 6月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 7月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 7月
    SGD 休場
    INR 休場
    TRL 休場
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

-今日のトレードポイント-
 ドルは米国の良好なファンダメンタルと金利先高観を背景にドル高が継続し、ユーロドルは2017年7月以来となる1.1301ドルをつけましたが、米中貿易の先行き懸念とトランプ大統領のFRB批判の発言を受けて1.1573ドルまで戻されました。ドル一強状態で独歩高になっていただけに、ドル安志向のトランプ大統領には嫌な展開だったと考えられます。ただ、トランプ大統領のFRB批判でFRBの独立性が危惧されていますが、パウエルFRB議長は「雇用や経済の拡大だけがわれわれの目標だ」と独立性を堅持する発言をしており、トランプ大統領の影響で利上げペースを変えるとは思えません。また、米中貿易も輸入量の差で米国の方が輸入量(米国:5050億ドル 中国:1300億ドル)が多いため、関税の掛けあいになっても圧倒的に米国が有利になることから、最終的には中国側の妥協点の探り合いになると考えられ、ドルにとって大きなマイナス材料にはならないでしょう。それなら、ドル安の反応はなぜかというと、シンプルにこれだけドル高一辺倒で進むと調整が入りますので、今回の米中貿易の先行き懸念とFRB批判を材料にドル安に振れたとみています。そのため、今後も短期的にドル安に振れる場面がありそうですが、中長期的には変わらずドル高スタンスを維持して取引に臨みたいです。

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