FXレポート

米中貿易摩擦は押し目チャンス

先週金曜日のサマリ

東京市場
 東京市場のドル円は仲値に掛けて買いが強まり111.78円近辺まで上昇しました。ただ、仲値を過ぎると売りに押される展開となり111.63円近辺まで小幅に軟化しました。

ロンドン市場
 欧州勢参入後は買いで反応し一時111.857円近辺まで上昇しました。もっとも、買いが一巡すると売りに押される展開になり111.51円近辺まで反落しました。

NY市場
 NY市場では米雇用統計が発表され非農業部門雇用者数が前月比+15万7000人と市場予想の+19万人を大きく下回ったものの、失業率と平均賃金は予想通りだったことでドル円は111.40円近辺まで10銭程度下押す程でした。ただその後、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が中国に対して「トランプ米大統領を過小評価しないほうがいい」と発言したことで米中貿易摩擦への懸念が高まるなか、中国が「米国の液化天然ガスに対して25%の関税を検討」と報じられたことでドル円は111.10円近辺まで下落しました。引けにかけては、週末特有の調整的な揺り戻しの動きになり前日比では0.727円安い、111.270円で取引を終えました。

≪2018年8月3日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」     売り33% 買い67%
ユーロ・円:「ベア」     売り51% 買い49%
英ポンド・円:「ブル」   売り24% 買い76%
豪ドル・円:「ブル」    売り15% 買い85%
NZドル・円:「ブル」    売り9%  買い91%
ユーロ・ドル:「スクエア」 売り50% 買い50%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 6月
 -  CAD 休場
 -  AUD 休場
 -  RUB 消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月

-今日のトレードポイント-
 日米欧の金融政策は本邦の日銀が強力な金融緩和を継続する姿勢を示したことで円安が強まり110.70円から111.95円まで大きく上値を伸ばしました。もっとも、米中の貿易摩擦のヘッドラインでドル円は111円台前半まで下落し、投資家のリスクオフ姿勢が強まっています。背景としては報道が「追加関税の検討段階」で報じられており、実際に追加関税措置などの具体性に欠けていたことで先行き不透明感からリスクオフ姿勢が強まったものだと考えられます。今までであれば、貿易摩擦のヘッドラインは下押すも反発するといった流れで押し目のチャンスとなっており、今回も最終的には持ち直してくると考えられるため下落局面では積極的に買い場を探してみたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  110.70-112.00
ユーロ・円 128.20-130.50
ポンド・円 144.10-147.30

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