FXレポート

FOMCに変化なしも、トルコは逆風にあう

 FOMCに変化なしも、トルコは逆風にあう

東京市場
 東京市場のドル円は仲値に掛けて円買いが強まり111.74円近辺まで下落しましたが、仲値を過ぎると円買いが一巡し円安優
勢に。その後、日経平均の堅調地合いもサポート材料になりドル円は一時112.15円近辺まで強含みました。

ロンドン市場
 欧州勢参入後のドル円は手掛かりが乏しかったほか、FOMCの結果待ちの様相を呈したことで111.90円近辺を軟調に推移しま
した。

NY市場
 NY市場ではFOMCが公表され金利は据え置かれました。また、声明文も新味はなく従来の方針と変わらなかったものの、同
じタイミングでウォールストリートジャーナル紙が米国は中国の輸入額200億ドルで25%の関税について協議すると報じられた
ことで一時111.385円近辺まで下落しました。ただ、米中貿易戦争のヘッドラインは過去に下落してから反発するケースが多く
今回も安値を付けた後は買い戻しが優勢になり、前日比では0.099円安い、111.735円まで持ち直して取引を終えました。

≪2018年8月1日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り37% 買い63%
ユーロ・円:「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円:「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円:「ブル」  売り17% 買い83%
NZドル・円:「ブル」  売り13% 買い87%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り60% 買い40%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 7月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 貿易収支 6月
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 7月
16:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 6月
16:30 CHF SVME購買部協会景気指数 7月
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 7月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 6月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 6月
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
20:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
20:00 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 6月
03:00 MXP メキシコ中銀、政策金利

-今日のトレードポイント-
 FOMCは従来の方針を示したことで、短期的には市場に安心感をもたらしたとみています。一方で、米国の通商問題には瞬間
的にリスクオフで敏感に反応していることから、ヘッドラインに注意したいです。今月の9日には日米通商協議が開かれること
から、事前に要人発言等でけん制することが想定されるため突発的な動きに注意したいです。その他では、トルコに注目が集
まっています。米財務省が米国人牧師アンドルー・ブランソン氏の逮捕及び拘束を行ったとし、トルコのギュル法相とソイル
内相に制裁を科しました。これによりトルコリラは対ドルで4.9986トルコリラとトルコリラ史上最安値を更新し、トルコリラ
円も22.22円まで下落しました。トルコを取り巻く経済情勢と米国との関係は厳しく改善の見通しが不透明なことから、リスク
オフ姿勢を強めておきたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  111.00-112.00
ユーロ・円 129.60-131.20
ポンド・円 145.50-148.30

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