FXレポート

ドル円は下降トレンド入りか

先週金曜日のサマリ

東京市場
 東京市場のドル円は神経質な展開。目立った取引材料がなかったものの仲値に向けて円買いが入ると110.95円近辺まで小幅に下落しました。ただ、仲値を過ぎると下値の堅さを確認すると111.20円近辺まで持ち直しました。

ロンドン市場
 前日にトランプ米大統領が今回のGDPの結果が強くなることを示唆していました。結果は市場予想通りの4.1%で数字自体は悪くないものの期待が先行していたことで、発表後はドル円は再び110.90円近辺まで下落しました。

NY市場
 NY市場ではNYダウの下落を受けてドル円は110.80円まで下押したものの、トランプ米大統領が「米経済は驚くほどの速度で成長した」「次の四半期の数字は飛び抜けたものとなるだろう」と発言したことで再び111円台まで持ち直し前日比では0.005円高い、111.997円で取引を終えました。

≪2018年7月27日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り33% 買い67%
ユーロ・円:「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円:「ブル」 売り27% 買い73%
豪ドル・円:「ブル」  売り14% 買い86%
NZドル・円:「ブル」  売り11% 買い89%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り60% 買い40%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 6月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 6月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 6月
16:00 CHF KOF景気先行指数 7月
16:30 SEK 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 4-6月期
17:30 GBP 消費者信用残高 6月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 6月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 6月
18:00 EUR 経済信頼感 7月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 7月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 7月
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 6月
 -  JPY 日銀・金融政策決定会合(1日目)

-今日のトレードポイント-
 今週のトランプシアターは一部では攻撃的な面は見られたものの、EUとの首脳会談では停戦して協調して貿易問題を解決するといった対応を変えてきました。ただ、各国との貿易問題は解決する道が示されていないことから、今後もドル円の上値を重くする材料が出てきそうです。一方で、本邦もドル円の上値を重くする材料が報じられています。日経新聞が報じたところ次回の30日、31日の日銀金融政策決定会合で、現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)付き量的・質的金融緩和における長期金利目標や上場投資信託(ETF)買い入れ手法などの柔軟化を協議すると報じられました。金融緩和の出口戦略がはかられた場合、円高に振れるため上値を追うには厳しい局面になりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  110.00-112.00
ユーロ・円 129.00-131.00
ポンド・円 144.00-148.00

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