トランプ大統領の発言で一喜一憂も
東京市場
NY市場で米欧首脳会談でのドル安の流れが継続したほか、日経新聞が日銀のETF購入配分見直しするとの報道が伝わると日経平均株価の下落につれて円買いが優勢となりドル円は111円台から一時110.59円近辺まで下落しました。
ロンドン市場
欧州勢参入後は円買いの動きが一巡し買い戻し優勢になるなか、欧州中央銀行(ECB)が政策金利を予想通り据え置きとの発表し、ドラギECB総裁の発言も引き続き金融緩和が必要との見方を示したことでドル円は111円台まで回復しました。
NY市場
NY市場ではトランプ米大統領が「27日のGDPで何が起こるかわかっている」 と発言し27日発表される米四半期実質国内総生産(GDP)が良好な結果になるとの思惑からドル買いが加速しドル円は111.246円近辺まで上昇し、前日比では0.276円高い、110.222円で取引を終えました。
≪2018年7月26日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円:「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円:「ブル」 売り29% 買い71%
豪ドル・円:「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円:「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り56% 買い44%
【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 7月
10:30 AUD 四半期卸売物価指数(PPI)[前期比] 4-6月期
10:30 AUD 四半期卸売物価指数(PPI)[前年同期比] 4-6月期
11:30 SGD 四半期失業率(速報値) 4-6月期
14:30 FRF 国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 4-6月期
15:00 DEM 輸入物価指数[前月比] 6月
15:00 DEM 輸入物価指数[前年同月比] 6月
15:45 FRF 消費支出[前月比] 6月
19:30 RUB ロシア中銀政策金利
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)[前期比年率] 4-6月期
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 7月
-今日のトレードポイント-
先週のトランプ大統領の発言を背景にドル円は5日続落からようやく持ち直しました。本日は米四半期実質国内総生産(GDP)が発表されます。良好な結果が期待されますが、トランプ大統領の思わせぶりな発言でドル安を誘導したいとの見方もありニュートラルな状態で結果発表を待ちたいです。一方で、新興国のトルコではペンス米副大統領が「米牧師が解放されなければ、米国はトルコに制裁措置を取ると警告」と述べたことで一時22.71円まで急落しており、米国とトルコ両国の関係悪化を背景にトルコリラ安が強まる可能性がありそうです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.30-111.80
ユーロ・円 128.60-130.50
ポンド・円 145.00-148.00