ドル円は年初来高値が意識される水準に
東京市場
前日のNY市場でのドル買いの流れを引き継ぐ展開となり、仲値を前に一時113.07円付近まで上昇しました。その後、112.95円付近まで押し戻されましたが、対ユーロでのドル買いが強まったことを受けて、113.135円まで上値を拡げました。
ロンドン市場
欧州勢参入後は軟調。ドル円はユーロドルでのドル買いが一服したほか、米長期金利の低下をきっかけに調整的な売りが散見され112.71円付近まで緩やかに下落しました。
NY市場
前日に続きパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米下院金融サービス委員会で「バランスシートが通常へ戻るのに3,4年かかると予想」と証言しましたが、為替への影響は限られドル円は112.80円を堅調に推移し前日比では0.0.29円高い、112.870円で取引を終えました。
≪2018年7月18日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い65%
ユーロ・円 :「ベア」 売り67% 買い33%
英ポンド・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り56% 買い44%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 6月
10:30 AUD 新規雇用者数 6月
10:30 AUD 失業率 6月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 6月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 7月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 6月
-今日のトレードポイント-
パウエルFRB議長の議会証言は恙無く通過しました。また、米地区連銀経済報告(ベージュブック)でも堅調な米経済成長を表すような内容でしたが、為替への影響は見られませんでした。直近ドル円はドル高が進んだ影響で急ピッチに上値を拡げてきました。ただ、年初来高値の113.385円が意識される水準で本邦実需勢の売りも観測されており、上抜けるにはドル円のサポート材料がひとつ欲しい局面です。本日はフィラデルフィア連銀景況指数や新規失業保険申請件数の発表が控えています。年初来高値をブレイクできるか期待しながら発表を待ちたいと思います。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.40-112.00
ユーロ・円 133.00-130.00
ポンド・円 149.50-146.50