米雇用統計も影響は限定的か
東京市場
ドル円は日経平均が弱含むなか調整的な売りから110.293円近辺まで下落しました。ただその後、目立った材料がないなかユーロ円にまとまった買いが入ると128.60円から129.50円近辺まで急ピッチで上昇し、ドル円もつられる形で110.70円近辺まで上昇しました。
ロンドン市場
欧州勢参入後はカーニーBOE総裁が「さらなる金融政策の引き締めが必要」とタカ派発言をしたことでポンド買いが強まりポンド円が146.30円から146.85円近辺まで大きく上昇しました。もっとも、他通貨への影響は限定的でドル円は110.60円近辺での小動きになりました。
NY市場
NY市場では米ISM非製造業指数が59.1と予想の58.3を上回ったほか、FOMC議事要旨で「経済が非常に強い中で漸進的な利上げが必要」「貿易政策をめぐるリスクが強まった」などの見解が示されたものの、為替への影響は限られ穏やかな取引に終始しドル円は前日比では0.183円高い、110.653円で取引を終えました。
≪2018年7月5日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・円:「ベア」 売り65% 買い35%
英ポンド・円:「ブル」 売り35% 買い65%
豪ドル・円:「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円:「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り64% 買い36%
【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全世帯家計調査・消費支出[前年同月比] 5月
08:50 JPY 外貨準備高 6月
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 5月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 5月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 5月
15:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 5月
15:45 FRF 貿易収支 5月
15:45 FRF 経常収支 5月
21:00 BRL IBGE消費者物価指数(IPCA)[前月比] 6月
21:30 CAD 貿易収支 5月
21:30 CAD 新規雇用者数 6月
21:30 CAD 失業率 6月
21:30 USD 貿易収支 5月
21:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 6月
21:30 USD 失業率 6月
21:30 USD 平均時給[前月比] 6月
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 6月
-今日のトレードポイント-
米国の独立記念日明けで市場参加者が戻ってくるタイミングで米ISM非製造業指数やFOMC議事要旨など注目度の高い発表が並んだにもかかわらず、為替への影響はみられずやや肩透かしをくらった印象です。本日は米雇用統計です。すでに米国の年4回の利上げが見込まれていることから、今回の米雇用統計の発表も利上げが不透明な時期と比べると極端な数字が出てこない限り影響は限定的なものになると考えられます。テクニカル面で見ても5月21日の高値111.393円と5月29日の安値108.109円に挟まれたレンジの取引になっており、ここをブレイクするには新たな材料が必要になってくるとみてます。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.50-111.70
ユーロ・円 128.60-130.30
ポンド・円 145.00-147.50