FXレポート

米国の強気な貿易政策について

東京市場
米国の貿易問題の先行きへの懸念からリスクオフとなり円買いが優勢に。ドル円は110.20円から109.686円近辺まで緩やかに軟化しました。

ロンドン市場
欧州勢参入後は静かな取引になりましたが、トランプ政権が中国の対米投資制限について、最も厳しい措置を取らないと決定したと伝わったことをきっかけにドル買いが強まりドル円は110.480円近辺まで急ピッチに上昇しました。

NY市場
NY市場ではNYダウが250ドル超高となりリスクオンのムードに切り替わりつつあるなか、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が「トランプ米大統領は中国に対して譲歩しない」と述べたことで、NYダウは一転してマイナス圏まで反落。ドル円もリスクオフの流れから100.133円近辺まで値を崩して、前日比では0.221円高い、110.270円で取引を終えました。

≪2018年6月27日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」    売り39% 買い61%
ユーロ・円:「ベア」    売り41% 買い59%
英ポンド・円:「ブル」  売り39% 買い61%
豪ドル・円:「ブル」   売り52% 買い48%
NZドル・円:「ブル」   売り45% 買い55%
ユーロ・ドル:「スクエア」売り50% 買い50%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 5月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 5月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 7月
17:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
18:00 EUR 経済信頼感 6月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 5月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 5月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 6月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 1-3月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分


-今日のトレードポイント-
米国の中国に対する貿易政策に対して二転三転したことで、ドル円は「いってこい」になりました。ただ、昨日の報道を眺めていると、アメリカは中国に対して一切譲歩する姿勢がないことがうかがえます。中国側も引かないことが想定されるため、ますます米中の貿易問題がエスカレートしそうです。また、本日から29日までEU首脳会議が開かれます。移民問題が中心になるとみられますが、昨日の報道で米国の自動車関税について対応を協議すると報じられており、EU側も対抗措置を取るようであれば、株価の下落は避けられずリスクオフが強まる展開になります。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  109.60-110.70
ユーロ・円 127.00-129.60
ポンド・円 143.90-147.00

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