FXレポート

ナバロ発言でドル円急伸

東京市場
東京市場は円全面高。一部報道で「トランプ米政権が新たな中国からの投資抑制策を検討」と伝わったことで円買い一色となりドル円は一時109.367円近辺まで下落しました。また、トルコリラ円は週末24日にトルコ大統領選挙が行われエルドアン大統領が勝利したことで安心感が広がり一時24.10円まで上昇しました。

ロンドン市場
欧州勢参入後には円買いが一巡し売り戻す展開に。もっとも、手掛かりがないなか売り戻しが緩やかに継続したことでロンドンフィックス前には109.70円近辺まで強含みました。

NY市場
NY市場では、NYダウの弱さから再びドル円は109.50円を割れたものの、ナバロ米国家通商会議委員長が、「トランプ米大統領の貿易政策について誤解がある」「米国は4%成長を見込む」「29日に財務省が中国に関する問題をトランプ米大統領に伝える」と述べると、一気に110円台まで反発。その後、引けにかけて利益確定売りに押されたものの、前日比では0.239円安い、109.742円で取引を終えました。

≪2018年6月25日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り30% 買い70%
ユーロ・円:「ベア」   売り59% 買い41%
英ポンド・円:「ブル」 売り31% 買い69%
豪ドル・円:「ブル」  売り11% 買い89%
NZドル・円:「ブル」  売り11% 買い89%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り58% 買い42%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 5月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 4月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 4月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 6月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 6月

-今日のトレードポイント-
ナバロ米国家通商会議委員長からトランプ政権の貿易政策について発言がありました。具体的な内容は29日に明かされるとのことですが、どのような見解で現在の政策の正当性を訴求するのか注目です。個人的な見解では米国の保護貿易は各国は受け入れられないとみてます。近江商人の言葉に「三方よし」という有名な言葉があります。「売り手によし、買い手によし、世間によし」という教えになりますが、急進的な保護貿易は米国への利益は増大しますが、各国の利益が見えなければよしとするには世間=国民からの理解を得るにも難しく一方的なものになるからです。29日まではナバロNTC委員長の誤解を解くとの発言の期待感からサポートされるとみますが、理解が得られない可能性についても考慮しておく必要があるかもしれません。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  109.00-110.50
ユーロ・円 127.80-130.30
ポンド・円 144.50-148.30

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