ドル円はこう着状態継続か
東京市場
前日のNY市場でパウエルFRB議長が「緩やかな利上げを継続する根拠が強い」と述べたことを受けて、日経平均が上昇したことを切っ掛けにドル円は一時110.76円近辺まで強含みました。
ロンドン市場
欧州勢参入後には円売りが一巡したことでドル円は110.11円近辺まで反落しました。また、一部報道でイタリアの上院議員でユーロ懐疑派のバニャイ氏が上院財務委員会の委員長に指名と伝わるとユーロ売りが強まる場面な見られました。
NY市場
NY市場では米フィラデルフィア連銀製造業指数と米景気先行指数の結果が弱かったことからドル円は下げ幅を拡大し、前日比では0.478円安い、109.970円で取引を終えました。
≪2018年6月21日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円:「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円:「ブル」 売り32% 買い68%
豪ドル・円:「ブル」 売り11% 買い89%
NZドル・円:「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 5月
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 4月
15:45 FRF 国内総生産(GDP、確定値)[前期比] 1-3月期
16:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
16:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
21:30 CAD 小売売上高[前月比] 4月
21:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 4月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月
21:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月
22:45 USD 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
22:45 USD サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
22:45 USD 総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 6月
-今日のトレードポイント-
米中貿易摩擦で上値が限定されるなか、調整的な売りからドル円は下落しました。もっとも、米国の利上げイベントを背景に下値も底堅く通商問題が鎮火するまでこう着状態が続くかもしれません。なお、本日はおもな経済指標がないため、要人発言やイタリア政局や米中の通商問題が中心になりそうです。週末24日にはトルコ大統領選挙を控えています。市場の動向によっては価格を掲示できない可能性やスプレッドが大きく開く場合がありますので、ポジションを保有されていらっしゃる方は余裕をもった資金管理で一大イベントをお迎えてください。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.00-110.80
ユーロ・円 126.00-129.50
ポンド・円 144.50-148.00