FXレポート

ECBフォーラムで日米欧総裁の発言に注目

東京市場
米中の貿易摩擦が過熱。トランプ大統領は中国が報復措置を取れば2000億ドル相当の中国製品に関税をつけるとし、さらに中国が報復措置を取ればさらなる対抗措置をとると発言したことでリスク回避一色になりました。ドル円は110円台中盤から109.55円近辺まで急ピッチに下落しました。

ロンドン市場
ロンドン市場ではドラギECB総裁がユーロ圏経済見通しについて不透明感を述べて、利上げについて慎重な姿勢を示したことでユーロ売りが優勢になりました。ユーロドルは1.16533ドルから1.1531ドルまで下落した一方で、ドル円はユーロドルでのドル買い圧力を受けて110円台まで回復しました。

NY市場
NY市場ではNYダウが米中の貿易戦争に懸念して一時400ドル超安まで下値を拡大しドル円は109.70円近辺まで下落したものの、NYダウが持ち直したことを切っ掛けに買い戻しが入り110円台まで反発し前日比では0.474円安い、110.076円で取引を終えました。

≪2018年6月19日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り33% 買い67%
ユーロ・円:「ベア」      売り51% 買い49%
英ポンド・円:「ブル」 売り30% 買い70%
豪ドル・円:「ブル」  売り10% 買い90%
NZドル・円:「ブル」  売り13% 買い87%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り53% 買い47%

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
07:45 NZD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
15:45 FRF 企業景況感指数 6月
16:30 CHF スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
17:00 ZAR 四半期経常収支 1-3月期
20:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
20:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 4月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 6月
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 4月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 5月
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 6月
03:00 MXP メキシコ中銀、政策金利

-今日のトレードポイント-
米中の貿易摩擦を背景にリスクオフムードが強まっています。中長期的には日米欧の金融政策の方向性の違いから円安に振れるとみてますが、一旦解消しリスクに備えるのがいいかもしれません。トランプ大統領も一歩も引く姿勢をみせておらず、中国政府も強気な姿勢を維持していることから短期的にはこの流れは継続するとみており、動向を注視したいです。一方で、本日はECBフォーラムが控えています。ここ数年、FRBメンバーやECBメンバーがしきりに言っている「消えたインフレ」に対して、どのような金融政策が良いのかといった点で意見交換する予定です。もっとも、マーケットの注目はドラギECB総裁の講演です。昨年は「デフレの力がインフレの力に置き換わった」と発言したことでユーロが大きく上昇しており、ドラギ氏の発言に注目したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  109.30-110.80
ユーロ・円 126.50-128.50
ポンド・円 144.30-147.00

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