FXレポート

ドルは堅調も懸念点あり

先週金曜日(15日)のサマリ

東京
日銀金融政策決定会合は現状維持を決定しました。物価の現状判断は下方修正したものの、大規模な金融緩和は継続していくとしたことでドル円は一時110.90円近辺まで上昇しました。

ロンドン
ロンドン市場では、米国が約500億ドル規模の中国輸入品に対して25%の制裁関税を課すことを発表したことで、即時に中国が報復関税措置を発表するなど米中の貿易摩擦への懸念からドル円は110.40円近辺まで反落しました。

NY
NY市場ではNYダウが280ドル安になったほか、米長期金利の利回りも低下するなど、リスクオフに反応したものの、為替への影響は限定的でした。ドル円は110円台中盤を小動きし前日比では0.021円高い、110.637円で取引を終えました。

≪2018年6月15日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り37% 買い63%
ユーロ・円:「ベア」   売り54% 買い46%
英ポンド・円:「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円:「ブル」  売り14% 買い84%
NZドル・円:「ブル」  売り14% 買い84%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り52% 買い48%

【今日の主な経済指標】
08:01 GBP ライトムーブ住宅価格[前月比] 6月
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 5月
16:00 TRL 失業率 3月
22:00 RUB 実質国内総生産(GDP、改定値)[前年比] 1-3月期
23:00 USD NAHB住宅市場指数 6月
02:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

-今日のトレードポイント-
先週は米朝首脳会談に始り日米欧の金融政策の発表がありました。好景気になりつつある米国は金融の引き締めに動く一方で、日本と欧州は金融緩和維持するなど、金融政策の方向性の違いが鮮明になりました。短期的にはドルの堅調地合いが継続するとみられますが、米国の保護主義による貿易が各国と軋轢を生んできており、各国と貿易戦争に発展した場合、足元をすくわれるかもしれません。また、今週は24日にルコ大統領選があります。最新の世論調査の結果ではエルドアン大統領が当選する見込みではあるものの、野党が勝利する可能性も残されており、正直箱を開けるまでわからないといった表現が正しいのかもしれません。トルコリラを保有されている方はポジション管理と資金管理に注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  109.30-111.30
ユーロ・円 128.00-130.00
ポンド・円 146.00-148.00

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