ドル円は、米朝首脳会談を控え揉み合う展開に
昨日のドル円は、東京市場では週明けは静かな取引でスタートしましたが仲値を過ぎてから日経平均の上昇に伴って円売りが優勢となり、ドル円は110.05円近辺まで上昇しました。もっとも、週末にG7首脳会議が行われトランプ米大統領が首脳宣言を拒否したものの、為替への影響は限定的でした。欧州市場では、ドル円は東京市場での円売りが一服し小休止な展開になりました。NY市場では、翌日に米朝首脳会談を控えているほか、主要な米経済指標がなかったことで手掛かりがなく心理的な節目の110円を挟んだレンジ取引となり、前日比では0.676円高い、110.115円で取引を終えました。
≪2018年6月8日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円:「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円:「ブル」 売り35% 買い65%
豪ドル・円:「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円:「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 5月
10:30 AUD NAB企業景況感指数 5月
10:30 AUD 住宅ローン件数[前月比] 4月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 4月
17:30 GBP 失業保険申請件数 5月
17:30 GBP 失業率 5月
17:30 GBP 失業率(ILO方式) 4月
18:00 DEM ZEW景況感調査(期待指数) 6月
18:00 EUR ZEW景況感調査 6月
21:00 INR 鉱工業生産[前年同月比] 4月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 5月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前年同月比] 5月
-今日のトレードポイント-
いよいよ歴史的な会談になる米朝首脳会談が開催されます。米国は北朝鮮の完全なる非核化を求めており、当初は北朝鮮が拒否したことで会談が流れる可能性がありましたが、最終的には米国の要求を履行するものとみられます。そのため、会談で非核化が合意されれば、投資家のリスク許容度が回復するとみてます。また、朝鮮戦争を終結させる合意にも調印する可能性があるとの報道も出ており、ヘッドラインに注視したいです。その他、NYタイムに米消費者物価指数(コア)の発表があります。予想が0.2%になっており、利上げペースが上がるとの思惑が出る結果になればドル円のサポート材料となります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.30-110.50
ユーロ・円 129.00-130.80
ポンド・円 146.50-149.00