今週はイベント目白押しでドル円は神経質な展開か
先週金曜日のドル円は、東京市場では仲値に向けて円売りが進み109.85円近辺まで上昇しました。もっとも、仲値を過ぎたことで円売りが一巡しジリ安の展開に。日経平均株価の弱さも足かせとなりドル円は109.50円近辺まで軟化しました。欧州市場では、G7での米国との通商政策への懸念からリスク回避の動きが強まり一時109.20円近辺まで下落しました。NY市場に入ると、米長期金利の上昇を受けてドルの買い戻しが優勢となり109.60円近辺まで反発し、前日比では0.269円安い、109.439円で取引を終えました。
≪2018年6月8日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円:「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円:「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円:「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円:「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期製造業売上高[前期比] 1-3月期
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 5月
08:50 JPY 機械受注[前月比] 4月
08:50 JPY 機械受注[前年同月比] 4月
15:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月
15:00 NOK 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 5月
16:00 TRL 四半期国内総生産(GDP)[前年比] 1-3月期
17:30 GBP 貿易収支 4月
17:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 4月
17:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 4月
-今日のトレードポイント-
今週のドル円は、イベントを複数控え神経質な展開になりそうです。まず、日米欧の金融政策の発表があります。13日のFOMCでは0.25%の利上げが見込まれており、利上げペースについても大きな変更がないと予想されるため、無難な結果になりそうです。一方で、14日のECB理事会は量的緩和終了に注目が集まっており、具体的な話が出るか注視したいです。その他、12日には初の米朝首脳会談があります。核放棄の合意が形成されていれば、米朝の地政学リスクの後退から投資家のリスク選好が回復するため動向に注目したいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.80-110.30
ユーロ・円 128.40-130.00
ポンド・円 146.00-149.00