ドル円は米朝・日米首脳会談への警戒感で一時109円前半まで下落
昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価が高く始まったことで一時110.21円近辺まで値を上げました。ただ、市場では「本日ＮＹカット（日本時間23時）に行使期限を迎える110.00円のオプションに絡んだ売りが出た」との指摘もあり失速。「トランプ米大統領はＧ7で対立的な態度をとる模様」との一部報道も嫌気され109.86円近辺まで下落しました。その後、独10年債利回りの上昇につれて米10年債利回りが上昇すると110.06円近辺まで反発しました。欧州市場では、対ユーロを中心にドル安が進んだ流れに沿って一時109.84円近辺まで値を下げましたが、6月6日安値を前に押し目買いが入りました。その後、ポンドやユーロ絡みの取引が中心となったため相場は方向感が出ませんでした。ＮＹ市場では、日経平均先物が220円安まで下げたことを受けてリスク回避の売りが出ました。日米・米朝首脳会談に対する警戒感が意識されたほか、米長期金利の大幅低下も売りを誘い、一時109.48円近辺まで下押ししました。その後、米長期金利の低下が一服すると109.70円台まで下げ渋る場面もありましたが、総じて戻りは鈍く、前日比では0.483円安い、109.708円で取引を終えました。
≪2018年6月7日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り32% 買い63%
ユーロ・円：「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円：「ブル」 売り35% 買い65%
豪ドル・円：「ブル」 売り20% 買い80%
NZドル・円：「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 国際収支・経常収支 4月
08:50 JPY 国際収支・貿易収支 4月
08:50 JPY 四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、改定値）[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、改定値）[年率換算] 1-3月期
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-現状判断ＤＩ 5月
14:00 JPY 景気ウオッチャー調査-先行き判断ＤＩ 5月
15:00 DEM 貿易収支 4月
15:00 DEM 経常収支 4月
15:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 4月
15:45 FRF 鉱工業生産指数[前月比] 4月
21:00 BRL ＩＢＧＥ消費者物価指数（ＩＰＣＡ）[前月比] 5月
21:15 CAD 住宅着工件数 5月
21:30 CAD 四半期設備稼働率 1-3月期
21:30 CAD 新規雇用者数 5月
21:30 CAD 失業率 5月
23:00 USD 卸売売上高[前月比] 4月
23:00 USD 卸売在庫[前月比] 4月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、上値の重い展開となりそうです。週末のＧ７首脳会談、来週に控えている米連邦公開市場委員会（FOMC）による政策金利発表を前に様子見ムードとなっていることから、上値の重い展開となると思われます。株式市場や米長期金利の動向、要人の発言に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.30-110.50
ユーロ・円 129.00-130.80
ポンド・円 146.50-149.00
