ドル円は110円を上抜ける
昨日のドル円は、東京市場ではクロス円の上昇につれたほか、米10年債利回りの小幅上昇も支えに109.94円近辺まで値を上げました。6月5日の高値が目先のレジスタンスとして意識されると、市場では「仲値後に本邦輸出勢の売りが出た」との声も聞かれ失速しました。その後、日経平均株価が120円超上昇するにつれて一時109.96円近辺まで値を上げました。欧米市場では、米10年債利回りが上昇幅を広げたことが引き続き相場の支えとなり、一時110.23円近辺まで上昇。200日移動平均線が位置する110.19円が意識されたことでいったんは109.90円近辺まで伸び悩む場面もありましたが、ダウ平均が340ドル超高まで上げたことなども相場の支えとなり、4時過ぎには一時110.26円近辺まで値を上げ、前日比では0.419円高い、110.191円で取引を終えました。
≪2018年6月6日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・円：「ベア」 売り63% 買い37%
英ポンド・円：「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円：「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円：「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況（対外中長期債） 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況（対内株式） 前週分
08:50 JPY 外貨準備高 5月
10:30 AUD 貿易収支 4月
14:00 JPY 景気先行指数（ＣＩ）・速報値 4月
14:00 JPY 景気一致指数（ＣＩ）・速報値 4月
14:45 CHF 失業率 5月
15:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 4月
15:45 FRF 貿易収支 4月
15:45 FRF 経常収支 4月
18:00 EUR 四半期域内総生産（ＧＤＰ、確定値）[前期比] 1-3月期
18:00 EUR 四半期域内総生産（ＧＤＰ、確定値）[前年同期比] 1-3月期
20:00 TRL トルコ中銀、政策金利
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:00 MXP 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 5月
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 4月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、対ユーロを中心にドル高、円高の流れが進むと予想します。イタリアの政治的な混乱はまだまだ続くと思われますし、米中の通商交渉も長期化は避けられず、こうした材料はまだしばらく投資家のリスク回避の動きを促し、円に対する需要を高めると思われます。一方、米国4月貿易赤字が7か月ぶりの低水準となり、輸出高が過去最高水準に達したことはドルの下支えとして十分な材料のひとつだと思われます。株式市場や米長期金利の動向、南欧諸国の政情などに気をつけて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.50-110.70
ユーロ・円 128.00-130.50
ポンド・円 146.00-148.50
