ドル円は一時110円台まで上昇
昨日のドル円は、東京市場では「本日は月初の5・10日(ゴトー日)にあたり、仲値に向けた実需の買いが観測された」と市場では指摘があり、109.99円近辺まで値を上げました。ただ、日経平均株価が120円超高からマイナス圏に沈むと109.77円近辺まで失速しました。その後、日経平均株価の反発とともに110.00円近辺まで持ち直しましたが、オプションに絡んだ売りも観測され109.80円台まで売りに押されました。欧米市場では、5月米サービス部門PMI改定値や5月米ISM非製造業指数が予想より強い結果となったことで一時109.90円近辺まで上昇する場面もありましたが、その後は米長期金利の低下などを手掛かりにした売りに押されました。対ユーロなどでドル安が進んだ影響もあり、1時30分過ぎには109.47円近辺まで下押ししました。もっとも、引けにかけては米長期金利の低下一服などを支えに109.80円台まで下げ渋り、前日比では0.038円安い、109.772円で取引を終えました。
≪2018年6月5日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円:「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円:「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円:「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円:「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り60% 買い40%
【今日の主な経済指標】
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 4月
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
16:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 5月
18:00 INR インド中銀政策金利(レポレート)
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 4月
21:30 CAD 貿易収支 4月
21:30 USD 貿易収支 4月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比] 1-3月期
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 5月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、米国雇用統計で失業率が18年ぶりの水準まで下がったことに引き続き、ナスダック総合指数が約3ヶ月ぶりに過去最高値を更新したことで、ドル高の流れは続くと予想します。また、イタリアの政治的な混乱はまだまだ続く可能性は高く、米中の通商交渉も長期化する懸念があることから、安全資産としての円に対する需要を高めることにも繋がると思われます。株式市場や米長期金利の動向、南欧諸国の政情などに気をつけて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.20-110.50
ユーロ・円 127.50-129.50
ポンド・円 145.50-148.00