ドル円は堅調に推移
昨日のドル円は、東京市場では日本株高を意識した買いが先行したほか、日経平均株価の280円超高や米10年債利回りの上昇を背景に買いが進みました。仲値に絡んだ買いも観測されると、10時前には109.76円近辺まで値を上げました。ただ、仲値後は買い圧力が後退し、109.65円前後での持ち高調整に終始しました。欧州市場では、対資源国通貨を中心にドル安が進んだ流れに沿って売りが出たこともあり、21時過ぎには一時109.37円近辺まで下押ししました。ＮＹ市場では、米長期金利の上昇を背景にドルの買い戻しが進むなか、アジア時間につけた高値を上抜けて一時109.84円近辺まで値を上げ、前日比では0.305円高い、109.810円で取引を終えました。
≪2018年6月4日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り33% 買い67%
ユーロ・円：「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円：「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円：「ブル」 売り22% 買い78%
NZドル・円：「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り60% 買い40%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合（ＢＲＣ）小売売上高調査[前年同月比] 5月
08:30 JPY 全世帯家計調査・消費支出[前年同月比] 4月
10:30 AUD 経常収支 1-3月期
10:45 CNY Ｃａｉｘｉｎサービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 5月
13:30 AUD 豪準備銀行（中央銀行）、政策金利発表
15:45 FRF 財政収支 4月
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 5月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 5月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 5月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 5月
18:00 EUR 小売売上高[前月比] 4月
18:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 4月
18:30 ZAR 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前期比年率] 1-3月期
18:30 ZAR 四半期国内総生産（ＧＤＰ）[前年同期比] 1-3月期
21:30 CAD 四半期労働生産性指数[前期比] 1-3月期
22:45 USD サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 5月
22:45 USD 総合購買担当者景気指数（ＰＭＩ、改定値） 5月
23:00 USD ＩＳＭ非製造業景況指数（総合） 5月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、米国とEUの貿易摩擦懸念や米朝首脳会談の動向次第でリスク回避の動きが急激に高まる可能性もありますが、現状ではドル高の流れになると予想します。米国雇用統計で失業率が18年ぶりの水準まで下がるなど、この先FRBが利上げのペースを速めるとの見方が台頭してきても何ら不思議ではない状況は、引き続きドルの大きな下支えになると思われます。株式市場や米長期金利の動向、トランプ米大統領など要人発言には気をつけて取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.30-110.30
ユーロ・円 128.00-129.50
ポンド・円 145.50-148.00
