FXレポート

ドル円はさえない値動き

 昨日のドル円は、東京市場では本邦輸出勢からの売りが観測されるなか、8時30分前には一時110.20円近辺まで値を下げました。売りが一巡した後は110.39円近辺まで買い戻される場面も見られましたが、日経平均株価が軟調に推移した影響から戻りは限定的となりました。また北朝鮮が「米国が核放棄を強いるだけならば首脳会談を再考」などの見解を示したことも相場の重しとなりました。欧米市場では、取引当初ユーロ円などのクロス円の下落につれたほか、足もとで急速に進んだドル高に対する調整の動きが広がるなどさえない値動きとなりました。米商務省が発表した4月の米住宅着工件数では、市場予想を下回る結果となり、それに伴いドル円は、一時110.04円近辺まで値を下げました。取引終盤では、米10年物国債利回りが一時3.0945%と2011年7月8日以来の高水準を付け、ドル円は一時110.33円近辺まで上昇し、前日比では0.013円高い、110.332円で取引を終えました。

≪2018年5月16日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」   売り38% 買い62%
ユーロ・円:「ベア」  売り54% 買い46%
英ポンド・円:「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円:「ブル」  売り18% 買い82%
NZドル・円:「ブル」  売り11% 買い89%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り58% 買い42%

【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 四半期卸売物価指数(PPI)[前期比] 1-3月期
08:50 JPY 機械受注[前月比] 3月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
10:30 AUD 新規雇用者数 4月
10:30 AUD 失業率 4月
18:00 EUR 建設支出[前月比] 3月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 3月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 3月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 5月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 4月
03:00 MXP メキシコ中銀、政策金利

-今日のトレードポイント-
 マーケットでは米国の好感触なファンダメンタルの影響が強く、また年内米利上げ回数が3回から4回への確立が50%を上回っており、日米の金利差を背景とした底堅い展開が続いております。今後、110円台でしっかりと値を固めていけばさらに上値を伸ばす展開になりそうです。本日も主要な株式市場や、米国の長期金利の動向、金融当局者や要人による発言、米中貿易戦争懸念や北朝鮮情勢などに注視して取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円  109.50-111.00
ユーロ・円 129.50-132.00
ポンド・円 148.00-151.00

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