ドル円は一時110円台に
昨日のドル円は、東京市場では8時前に109.92円近辺まで小幅に上げたが、110.00円手前で上値の重さを確認すると利食い売りに押されました。「モラー特別検察官が3月の会合でトランプ米大統領への召喚状の可能性を提起」と伝わり、時間外のダウ先物が100ドル超下げたほか、日経平均株価も60円超高から80円超安まで失速し、つれる形で109.64円近辺まで下落しました。もっとも、下値では押し目買い意欲が強く、株価の反発や米10年債利回りの上昇とともに109.84円近辺まで持ち直しました。欧州市場では、米連邦公開市場委員会(ＦＯＭＣ)の結果公表を控えて様子見ムードが広がり、109円台後半での狭いレンジ取引が続きました。ＮＹ市場では、対ユーロなどでドル高が進んだことに伴い、24時過ぎには一時110.03円近辺まで値を上げました。ＦＯＭＣ後には一時109.59円近辺まで伸び悩む場面もありましたが、一巡後は再びドル高が進んだ流れに沿って高値圏まで切り返し、前日比では0.082円高い、109.925円で取引を終えました。
≪2018年5月2日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円：「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円：「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円：「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円：「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り60% 買い40%
【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 貿易収支 3月
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 3月
16:00 TRL 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 4月
17:00 NOK ノルゲバンク（ノルウェー中銀）、政策金利
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ） 4月
18:00 EUR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前月比] 3月
18:00 EUR 卸売物価指数（ＰＰＩ）[前年同月比] 3月
18:00 EUR 消費者物価指数（ＨＩＣＰ、速報値）[前年同月比] 4月
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 4月
21:30 CAD 貿易収支 3月
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 1-3月期
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 貿易収支 3月
23:00 USD ＩＳＭ非製造業景況指数（総合） 4月
23:00 USD 製造業新規受注[前月比] 3月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、ドル高の流れが続くと予想されます。米長期金利が再び上昇基調を強めてきたことは大きく、このまま10年債利回りが再び3%を超えてくれば、それにつれてドルにも一段と買いが集まることになると思われます。引き続き米長期金利や株式市場の動向に注意をして、取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.40-110.10
ユーロ・円 130.80-132.50
ポンド・円 148.60-150.50
