ドル円は底堅い
昨日のドル円は、東京市場では前週末の海外市場で売りが進んだ反動から入っていたショートカバーが一巡すると戻り売りに押され、一時109.02円近辺まで値を下げました。もっとも、先週末安値の108.96円が目先のサポートとして意識されるなど下値は堅く、その後は109円台前半での狭いレンジで推移しました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りが上昇して始まったことを背景に欧州勢が買いで参加し、一時109.27円近辺まで値を上げました。その後、21時30分前に一時109.42円近辺と高値をつけました。NY市場では、月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ買いも入り、24時前には一時109.45円近辺まで上昇しました。もっとも、前週末高値の109.53円が意識されると伸び悩む展開となりました。米長期金利が低下に転じたほか、ダウ平均も180ドル超高からマイナス圏まで沈んだことをながめ、2時前には109.08円近辺まで失速しました。引けにかけては米金利の低下一服を受けて109.30円台まで買い戻され、前日比では0.018円高い、109.306円で取引を終えました。
≪2018年4月30日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円:「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円:「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円:「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円:「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 3月
13:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
17:30 GBP 消費者信用残高 3月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 3月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 3月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 4月
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 2月
23:00 USD 建設支出[前月比] 3月
23:00 USD ISM製造業景況指数 4月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、米長期金利の上昇を下支えとして、ドル高の流れになると予想します。今回のFOMCでは、次回6月の利上げへ向けた地ならしや、場合によっては最近の好調な経済指標を背景に利上げペースの加速に言及するかもしれません。そうなれば、米長期金利の後押しにもなると思われます。FOMCの内容や米長期金利の動向に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.50-110.00
ユーロ・円 131.60-133.50
ポンド・円 150.00-152.50