ドル円は、2月13日以来の高値を付ける展開に
昨日のドル円は、東京市場では北朝鮮の金正恩委員長が20日、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を21日から中止し、核実験場も廃止する方針を示したことが好感され、早朝取引から買いが先行し、一時107.89円近辺まで上げました。もっとも、日経平均株価が方向感を欠いたことや、麻生財務相の進退が懸念材料となり、107.80円前後でもみ合いが続く展開となりました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が80円安から持ち直したことや、米10年債利回りが節目の3.0%に迫る水準まで上昇したことにより、全般にドル高が進み、108円台を上抜け、一時108.27円近辺まで値を上げました。もっとも、市場では「2月13日の高値108.78円が上値の目処として意識される」との指摘があり、買い一巡後はやや上値を切り下げました。NY市場では、3月米中古住宅販売件数などの経済指標が予想を上回ったことを受けて、ドル買いの流れが継続しました。また、米長期金利の上昇に伴って円売り・ドル買いが先行し、2月13日以来の高値を付ける、一時108.75円近辺まで上昇しました。前日比では1.108円高い、108.706円で取引を終えました。
≪2018年4月23日クローズ時点≫
ドル・円:「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・円:「ベア」 売り65% 買い35%
英ポンド・円:「ベア」 売り44% 買い46%
豪ドル・円:「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円:「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル:「ベア」 売り65% 買い35%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 3月
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前期比] 1-3月期
10:30 AUD 四半期消費者物価(CPI)[前年同期比] 1-3月期
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 2月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 2月
15:45 FRF 企業景況感指数 4月
17:00 DEM IFO企業景況感指数 4月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 2月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 2月
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 2月
23:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 3月
23:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 3月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 4月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 4月
-今日のトレードポイント-
本日のドル円は、前営業日の影響から引き続きドル高傾向が考えられます。しかし、主要な株式市場の動向や米国の長期金利の動向や、トランプ大統領の言動次第では、大きく場面が変化する懸念があります。また、前営業日に市場予想を上回った、米国の中古住宅販売件数に対し、本日は米国の新築住宅販売件数が発表される予定です。前日が好感触なだけに、本日、市場予想を割る結果になりますと、ドル円は上値の重い展開が予想されます。本日も金融当局者や要人による発言、日本の政局やトランプ政権による発表及び発言に気を付けて、取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 107.00-109.00
ユーロ・円 131.50-133.50
ポンド・円 150.50-152.50