ドル全面高の地合いに沿って、ドル円は強含みの展開に
先週金曜日のドル円は、東京市場では週末の5・10日（ゴトー日）とあって仲値にかけて買いが強まり、市場では「海外勢から買いが観測された」との指摘があったうえ、100円超下落して始まった日経平均株価が持ち直したことも支えとなり、一時107.73円近辺まで上値を伸ばしました。もっとも、日経平均株価がマイナスに沈んでいることや、クロス円全般に下落が進み、一時107.48円近辺まで弱含みしました。欧米市場では、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスが90.400近辺まで上昇するなど、ドル全面高の地合いに沿ったほか、米10年債利回りの上昇も支えに、一時107.85円近辺までドル買いが進みました。もっとも、ロンドンフィキシングに向けてドル売りが出たうえ、ダウ平均の250ドル近い下落も重しとなり107.50円近辺まで下落し、前日比では0.233円高い、107.598円で取引を終えました。
≪2018年4月20日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円：「ベア」 売り63% 買い37%
英ポンド・円：「ベア」 売り41% 買い49%
豪ドル・円：「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円：「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り68% 買い32%
【今日の主な経済指標】
14:00 SGD 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年比] 3月
16:00 FRF 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 4月
16:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 4月
16:30 DEM 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 4月
16:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 4月
17:00 EUR 製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 4月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ、速報値） 4月
17:30 HKD 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年比] 3月
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 2月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 3月
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 3月
-今日のトレードポイント-
今週のドル円は、国内では黒田東彦日銀総裁による定例記者会見、日銀金融政策決定会合や政策金利発表などが控えており、欧州圏では、欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策金利や四半期国内総生産（ＧＤＰ、速報値）の発表に加え、ドラギ欧州中央銀行(ＥＣＢ)総裁による定例記者会見などが控えてます。米国では、新築住宅販売件数[年率換算件数]や四半期実質国内総生産（ＧＤＰ、速報値）の発表など、今週は重要指標の発表が多く、結果次第では、ドル円は108円のレジスタンスラインを上抜ける可能性があります。しかし、トランプ大統領を筆頭に米中貿易摩擦や、日米通商問題についての進捗次第では、ドル円は上値の重い展開が予想されます。引き続きトランプ米政権の動向や主要株式市場の動向には気を付けて、取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 106.50-108.00
ユーロ・円 131.50-133.50
ポンド・円 150.00-153.00
