ドル円は一時105円台まで下落するも、持ち直す
昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価の210円超安や米10年債利回りの低下を背景に売りが強まりました。市場では「米系短期勢から仕掛け的な売りが出た」との指摘もあり、105.81円近辺まで値を下げました。その後、時間外のダウ先物が一転上昇すると106.07円近辺まで反発しましたが、106円台で戻りの鈍さを確認すると再び売り圧力が高まり、105.79円近辺まで下落しました。もっとも、日経平均株価の持ち直しを支えに再び106円台まで回復するなど、安値圏で一進一退の動きとなりました。欧州市場では、ポンド円が急落した影響を受けたうえ、ナイト・セッションの日経平均先物が60円高からマイナス圏に沈んだほか、米長期金利も低下したことで105.84円近辺まで下押ししました。NY市場では、ダウ平均が失速したことで一時106.00円を割り込む場面があったものの、引けにかけては106.40円近辺まで値を上げ、前日比では0.062円高い、106.361円で取引を終えました。
≪2018年3月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ベア」 売り55% 買い45%
英ポンド・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
豪ドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
NZドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り72% 買い28%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 1月
16:00 TRL 鉱工業生産[前月比] 1月
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 2月
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 2月
21:30 CAD 製造業出荷[前月比] 1月
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 1月
21:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 2月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 2月
21:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 2月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 2月
22:15 USD 鉱工業生産[前月比] 2月
22:15 USD 設備稼働率 2月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 3月
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、引き続きドル安の流れになると予想されます。前週の雇用統計以降、FOMCに向けドルのショートポジションを減らす動きが出ている可能性があるとの意見もありますが、トランプ政権を巡る不透明感や貿易摩擦への不安などから、ドル相場の見通しは依然さえません。要人発言や、株式市場の動向に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.50-106.70
ユーロ・円 130.40-132.30
ポンド・円 147.00-149.00