FXレポート

ティラーソン国務長官を解任報道で、ドル売りに

昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価の120円超安を嫌気して106.26円近辺まで値を下げましたが、日経平均株価が50円超安まで反発するといったん下げ止まりました。その後、日経平均株価が140円超上昇したことも支えとなり、106.84円近辺まで上値を伸ばしました。森友学園問題は政局に大きな影響を与えないとの見方から欧州勢が買いで参入すると、107.02円近辺まで値を上げました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が120円高まで上昇したことなどを背景に、アジア時間からの流れを引き継いで買いが先行。2月米消費者物価指数(CPI)の発表直後には一時107.26円まで上昇する場面も見られましたが、米長期金利が低下すると次第に上値を切り下げる展開となりました。NY市場では、「トランプ米大統領がティラーソン国務長官を解任し、後任にポンペオCIA長官を充てる」ことが明らかになり、一時ドルが全面安となった流れに沿ったほか、200ドル近く上げたダウ平均がマイナス圏まで失速したことなどが相場の重しとなり、106.46円近辺まで値を下げ、前日比では0.15円高い、106.540円で取引を終えました。

≪2018年3月13日クローズ時点≫
ドル・円  :「ブル」  売り25% 買い75%
ユーロ・円  :「ベア」 売り63% 買い37%
英ポンド・円 :「ブル」  売り43% 買い57%
豪ドル・円  :「ブル」  売り17% 買い83%
NZドル・円 :「ブル」  売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り75% 買い25%

【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 四半期経常収支 10-12月期
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
08:50 JPY 機械受注[前月比] 1月
11:00 CNY 小売売上高[前年同月比] 2月
11:00 CNY 鉱工業生産[前年同月比] 2月
15:30 INR 卸売物価指数(WPI)[前年同月比] 2月
16:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 2月
17:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 1月
19:00 ZAR 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)企業信頼感指数 1-3月期
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 2月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 2月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 1月

- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、ドル安の流れが強まると予想されます。コーンNEC委員長の辞任によって米政権が、この先保護主義的な政策を強めるとの懸念がドルの重石となり得ます。また、ティラーソン国務長官の解任で、後任となるポンペオCIA長官はイランの核合意や北朝鮮の核・ミサイル計画などを巡るトランプ大統領の強硬路線を具現化する見解を持っていることも、大きなドルの重石となり得ることから、ドル安の流れが強まると予想されます。米株価と米長期金利の動向、要人発言に注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 106.20-107.30
ユーロ・円     130.50-132.50
ポンド・円   147.00-149.20

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