FXレポート

ドル円は上値が重い

昨日のドル円は、東京市場では105.46円近辺での取引が続き、日経平均株価が180円近く下落したことや米10年債利回りの低下が重しとなり、一時105.42円近辺まで値を下げました。その後、若田部昌澄日銀副総裁候補が所信聴取で「日銀総裁による『出口議論間違いない』との発言は見通し達成が前提」と述べ、日経平均株価が下げ幅を縮めたこともあり下値も限定的となり、105.55円を挟んで方向感のあまりない動きとなりました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が140円高まで持ち直したほか、米長期金利が低下幅を縮小したことを受けて105.60円台まで買いが入りました。NY市場では、トランプ米大統領が「鉄鋼関税、メキシコ・カナダの除外は公平なNAFTAが条件」などと発言し、米ドルカナダドルが急伸し買いが加速しました。その後、日経平均先物の460円高やダウ平均の420ドル超高も買いを後押しし、米10年債利回りも一転上昇したことで106.24円近辺まで上値を伸ばし、前日比では0.453円高い、106.182円で取引を終えました。


≪2018年3月5日クローズ時点≫
ドル・円  :「ブル」  売り22% 買い78%
ユーロ・円  :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」  売り34% 買い66%
豪ドル・円  :「ブル」  売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」  売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り72% 買い28%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 2月
09:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前期比] 10-12月期
09:30 AUD 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 10-12月期
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 1月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 1月
16:45 FRF 貿易収支 1月
16:45 FRF 経常収支 1月
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比] 10-12月期
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前年同期比] 10-12月期
20:00 TRL トルコ中銀、政策金利
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:15 USD ADP雇用統計[前月比] 2月
22:30 CAD 四半期労働生産性指数[前期比] 10-12月期
22:30 CAD 貿易収支 1月
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比] 10-12月期
22:30 USD 貿易収支 1月
00:00 CAD カナダ銀行 政策金利
04:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
05:00 USD 消費者信用残高[前月比] 1月
06:45 NZD 四半期製造業売上高[前期比] 10-12月期

- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、トランプ大統領が「現在交渉が進められているNAFTAは米国にとって不利な取り決め。米国にとって公平な新NAFTAとならない限り、鉄鋼・アルミの関税を引き下げない。」などとツイートしたことで、明確な方向性の出ない展開となりそうです。インフレ圧力の高まりによって更なる金利の上昇を招くならドル高につながりますが、保護主義的な政策が強まる中でドル安が進むことも考えられます。要人の発言に注意をして、取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.20-106.70
ユーロ・円     129.30-132.00
ポンド・円   145.00-148.50

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