ドル円は株式の影響を受け方向感定まらず
ドル円は株式の影響を受け方向感定まらず
先週金曜日の東京市場は、8日の米国株式相場が急落したことを受けて、日本株安を見越した売りが先行し、一時108.55円近辺まで値を下げましたが、6日の安値が意識されると売りも一服しました。市場では「本日が3連休前の実質5・10日(ゴトー日)とあって仲値に向けた買いが観測された」との指摘があったほか、一時770円超安まで下げた日経平均株価が下げ渋ったことなどを支えに、109.09円近辺まで買い戻され、その後時間外の米10年債利回りが上昇したことも日米金利差拡大を見越した買いを誘い、一時109.18円近辺まで値を上げました。欧州市場では、米10年債利回りの上昇を支えに109.30円近辺まで値を上げました。NY市場では、ダウ平均が350ドル近い上昇から430ドル超安まで一転下落するとリスク回避目的の売りが加速。米10年債利回りの低下幅拡大も重しとなり、108.15円近辺まで下落しました。その後、ダウ平均が520ドル超高まで急速に持ち直すと108.80円近辺まで買い戻され、前日比では0.051高い、108.788円で取引を終えました。
≪2018年2月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り71% 買い29%
【今日の主な経済指標】
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
04:00 USD 月次財政収支 1月
- 今日のトレードポイント -
本日のドル円は、上値が重い展開が予想されます。米長期金利の上昇をきっかけにした世界的な株安への警戒感や、米国の対日貿易赤字が増大していることで、トランプ政権による対日貿易不均衡是正の圧力が強まるとの見方も上値を抑える要因になると考えられます。また、本日は本邦が建国記念の日の振替休日のため休場となります。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 107.80-109.50
ユーロ・円 130.50-135.10
ポンド・円 148.30-154.50